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2005年8月29日

【その他】 「小泉政権の次」とは何か?

政策集に書いたように、私は小泉政権は本当にひどい政権だ(だった)とおもいます。
でも、ここでは少し違う角度から、小泉政権を振り返り、私の立つスタンスを説明しておきたいと思います。

小泉さんがポピュリズムであるとか、ナショナリズム的であるとか、米国追随(米国好き)であるとか、日米金融界拠り(郵貯・簡保の金を金融界へ拠出)であることは自明ですが、彼が自民党内の旧経世会的なもの(旧保守)を否定し、合理主義、新自由主義的な新保守を指向しているという点も大事だと思います。古い時代の勢力(旧保守)と戦って自分の思う方向に舵取りをする姿勢に、あちこちで不満を持っている人が「スカッとする」「行動力」を感じ取っているのです。私は、旧保守をつぶそうとしてきてそれに一定成功したという点で、小泉さんを評価します。

こうした点は、経済同友会、全国知事会、構想日本、連合、日本青年会議所、言論NPO、日本総合研究所、PHP総合研究所の民間8団体が、小泉内閣を検討した結果にも反映しています。構想日本や言論NPOなどは、「スローガンが先行し内容が伴っていない」などとして自民党の公約達成度を30-40点台だと低く評価しています。しかし、政権寄り団体だけでなく、そうした中立的NPOも、道路公団や郵政の改革では不十分性はあるものの、積極的に評価しています。

宮台真司さんは、古い枠組み内での集権的再配分を続けようとする旧保守に対して、小泉的自民党を都市型保守(ネオリベ)、民主党を都市型リベラルと分けています。そしてできるだけ小さい地域で相互扶助的再配分を行っていくという、欧州型地方自治を実現していくことを民主党に期待しています。

私は、欧州型の地方自治に賛成ですし、宮台さんの言う「都市型リベラル」に立場が近いかも知れませんが、民主党がそれを担うのに必要十分かというと、そうではないと思っています。というのは、民主党は、旧保守と闘うのだという意識だけがある集合体なので、実は新保守・ネオリベと自己区別のある人がほとんどいないと思うからです。

どこで区別していくか。それが日本では、パート(アルバイト、派遣)労働者や「非エリートの共働き夫婦」、独身や離婚した人、シングル・マザー、性的少数者などの人権を、ちゃんと視野に入れるかどうかということではないでしょうか。そしてそれを、当事者団体、NPO,地域、地方分権などを通じて、下から現場から解決していく。これが市場に人権や環境を組み込む、新しい社民主義の路線だと思っています。
それができるような、「リベラル」な、あるいはある種「ラジカル」なものが日本には必要です。民主党にそれができないなら、それを担うのは社民党だと思うのです。私はそのような潮流を作っていきたいと思っています。

まとめますと、旧保守(守旧派)と闘いそれを壊していくべきは当然ですが、新保守(新自由主義)とも闘うことが大事です。現実の民主党には、旧保守も新保守も混在しており、とくに、外交・安全保障面では、米国追随、力こそ正義、大国志向というような側面で小泉さんと軌を一にするタカ派もいます。だからこそ、昔の再分配的社民主義ではない、新社民主義を、私は第3の勢力として作り上げていきたいと思っているのです。そこに、宮台さんの言う「都市型リベラル」も入るのだと思います。


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辻元清美ブログ


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