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2007年2月27日

憲法改正は安部総理の「ひとりごと」?——予算委員会で質問しました(2)

続いて憲法について塩崎官房長官に問うた。
下に主な一問一答を掲載するが、安倍総理の考えと内閣の見解はズレまくっていることがわかった。要は安倍総理が独り言のように、しかも時代遅れの「憲法改正への思いの吐露」を繰り返しているようだ。官房長官すらも、「政府として憲法改正を検討しない」「総理はこうお考えではないか」と、ときの総理がかかげる「最重要施策」を肯定できないこの状況は何なのか。
引き続き、この問題をついていきたい。

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辻元「安倍総理は『私の内閣で憲法改正をめざす』と言っていますが、これは内閣としての方針ですか?」
塩崎長官「政府としては現在、『憲法改正』の検討をしているわけではない。今後については決まっていない」と答弁。
辻元「総理は所信表明演説でも、年頭の記者会見でも『憲法改正』を繰り返し述べています。あれは、個人の思いの吐露ですか?」
塩崎長官「総理は国会の場で議論を深めるべき、といっている。」
辻元「長官は、『憲法改正』は国会マターであって内閣マターではないという認識ですか」
塩崎長官「内閣に(憲法改正案の)提出権はあると考えている」
辻元「内閣法制局の見解は、内閣に提出権があるとしています。また参議院での議論では、内閣の提出権を否定した法案は憲法違反だとのべています。いま国会で議論している国民投票法案は、与党案にも民主党案にも内閣の提出権はありません。政府は、そのような法案は違憲だと考えるのですか。違憲とした上で、『国民投票法案の今国会での成立を期待する』のですか」
塩崎長官「それは最高裁が決めることだ」
辻元「将来、内閣として『憲法改正案』を提出する方向はないと理解していいですか」
塩崎長官「政府としては現在検討していない」
辻元「総理はあれだけ、寝ても覚めても『改憲、改憲』といっているのですよ。ちょっと忠誠心が足りないのではないですか。総理にいちばん近い塩崎長官は、総理がいうように『イチから憲法を書き上げる』こと——すなわち全面改正ができると思いますか。与党の方を含めて、数箇所を変えることを想定しているという答弁をしています」
塩崎長官「国会で議論してほしいといっているわけです。その熱意の表れです。政府でやっていないからといって、忠誠心がないという話は別次元だ」
辻元「内閣はしらけているわけですか。総理が一人でいっているだけなのですね。国会の議論としても想定されていないことなので、総理の発言は現実離れしています」
また、冬柴国土交通大臣に公明党の政治家の立場を聞いたところ、「内閣に提出権があるという理論は可能だと思うが、発議は国会にある」との答弁だった。
私は、さらに「内閣や国会でできること、できないことをはっきりさせよう」と主張した。そして、安倍総理が改憲の理由にいちばんにあげている「制定過程に問題があった」という意見は、衆議院の憲法調査会の5年にわたる議論でもさんざんしてきていること、「制定過程でGHQの関与は確かだが、その点ばかりを強調すべきではない」——つまり、憲法改正の充分な理由になりえないという結論が出て、報告書にも明記されていることを指摘した。
辻元「総理の主張や思いは、現在の国会論議すらフォローしておらず、古くて通用しない。官房長官すらも『憲法改正』を予定しておらず、率先して進めるつもりもない。連立与党の公明党の立場もある。議会に任せるなら、任せたらいいじゃないですか。すでに議会で議論し尽くしたことを考えの根拠にしている総理というのは、ちょっとお粗末です。官房長官、『憲法改正』に対する姿勢を内閣としてまとめていただきたい」
塩崎長官「憲法は国の形を定める基本法だ。今のままでいいという人は、与野党を問わず国会の中でも、地元でも少ないのではないか。また安倍総理は『押しつけ』などとはいってない。占領時期に制定されたという客観的事実をのべているだけだ。『憲法改正』について内閣は議案の提出権があるのみ。あくまで発議は国会なので、議員に議案してほしいと総理はいっているのではないか。忠誠心が高い閣僚として、我々はみなそう了解している」

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2007年2月28日付 朝日新聞 朝刊


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