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◎ 観光は内需拡大の切り札!

私が国土交通副大臣に就任したとき、「思いっきりやるぞ!」と燃えていたのが、観光政策。
「多くの人が互いの国を実際に訪れ、ご飯を食べ、文化に触れ、人と出会う。それが憲法9条の体現やんか!」
もちろん、ピースボートでの世界中との「市民レベルの平和外交」の経験を最大限活かしたい。
また観光に注目するもうひとつの理由、それは観光が内需拡大と地方での雇用拡大の切り札になるということ。これからの観光は都市型のアミューズメントに頼るだけではなく、それぞれのまちの物語を活かした、迎える側も訪れる側も参加型の観光に切り替えていくことが重要だと考えます。エコツーリズムやアグリツーリズムの動きもどんどん活性化しており、多様な専門性をもつ人たちの連携が可能性を広げるジャンルでもあるのです。
地元の人たちはもちろん、都会で学び仕事をしていた人たちも、地元のよさを再発見し磨いていく――そこに若い人や高齢者の仕事が生まれていけば、日本はきっと元気になるんじゃないか。

つまり観光というのは総合的な処方箋。それだけに、複数の省庁が力を合わせ、不必要な規制を見直さなくては政策実現は難しい。私は国土交通副大臣時代に省庁横断の「観光立国推進会議」事務局長に就任。訪日外国人を増やし、新しい観光分野を開拓・応援し、個人が旅に行きやすくなるようなしくみづくりに力を入れました。
過度な所得制限がネックとなっていた中国人のビザ取得要件の緩和を実現しました。まさに予算のいらない経済刺激策です。2010年の訪日旅行者数は過去最高を記録し、とくに最重点市場と位置づけた韓国(前年比54%増)・中国(同41%増)からは大幅増加!
もちろんここには航空政策も大きくからんでいます。私は日米のオープンスカイ交渉も担当し、羽田への国際線欧米長距離便就航へと政策転換させました。今後は、クルーズを活かした観光政策を進めるとともに、東アジアを平和の海にするために互いの往来をもっと活発にさせていきたい――そういう思いで走り回っていました。


2009年10月、日中韓観光大臣会合で日本の伝統文化をアピール。


2010年10月、羽田空港国際ターミナルオープンを前に、D滑走路を歩く。


2010年10月、観光庁発足2周年記念パーティーにて、トルシエ元サッカー日本代表監督と。


2010年10月、東京国際女性映画祭で講演、文化観光も促進。


2010年2月、北海道視察で中国観光客の人気スポット「北浜駅」を訪問。


しかし今回の震災で、観光に関わる多くの方々が苦しんでいます。この3月、外国からの訪問旅客数は前年と比べ7割減。国内の旅行者数も激減しており、とくに東北地方の観光地はこれまでにない厳しい状況に置かれています。
これは、観光産業だけの問題ではありません。観光は極めて裾野の広い産業であり、とくに地方では観光業がふるわなくなると多くの産業が深刻な影響を受けます(かつて9・11テロのときに、米軍基地が集中する沖縄で観光客が激減し、市内のクリーニング店まで影響が及びました)。
私はいま、被災者支援のために東北地方を回っています。そのなかで、あらためて東北の里山や海の美しさ、東北の人たちのやさしさに心をうたれました。そして、まちがどんな姿になっても、「自分が生まれ育ったこのまちで、仕事を続けたい」と決意して動き始めた人たちにたくさん出会いました。
「日本のふるさと」をもういちど取り戻す。そのためにも、できるだけ多くの人たちに東北に来てもらい、よさを知ってもらいたい。観光を通して、私は東北が、日本が復興していけると信じています。
官公庁や旅行業者、地元の旅館や商工団体、そしてボランティアセンターなどと知恵を合わせて、ボランティアツアーの推進も行います。

Japan. Endless Discovery. 政権交代後、私たちが導入したキャッチコピーです。もういちど日本の魅力を見直し、官民あげて、そして地域から発信していきます。

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