つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2013年10月30日 経済産業委員会

2013.10.30

議事録

辻元委員

私は、八百五十トンくみ上げて建屋が浮上しないように、東京電力が三・一一の前までそういう対策までとらざるを得なかったというぐらいの地下水の場所であるという事実を御存じだったかと聞いているんです。

茂木国務大臣

先ほど申し上げましたように、東電の福島第一におきまして、地下水そして雨水の問題は重要な問題であるという認識を持っておりますから、そういった対策を我々に政権がかわってからはすぐにとったと申し上げているわけであります。

辻元委員

いや、知っていたかどうか。知らなかったら知らぬ、知らぬけれども大事だったというお答えをされたらいかがですか。聞いていないの。(茂木国務大臣「もう一回言ってください」と呼ぶ)

福島第一原発がそもそも、この間の三・一一の事故の前まで毎日八百五十トンずつ水を抜かないと、後ろから出さなくていいですよ、あなた。八百五十トンずつ水を抜かないと、建屋そのものが地下水の浮力で浮くぐらい地下水が豊富であり、そしてさらに、水というのは、皆さん、一定方向にきれいに流れないんですよ。例えば、砂場。砂場に水をがばっとバケツで流しても、全体に広がるんですよ、水というのは。こっちに流れてくださいといっても流れない。

特に、今おっしゃったような地層があることは私も存じ上げております。しかし、二百五十メートルの深さまで井戸を掘っていたわけです。これは、今掘って対策をしようとしている井戸の十倍ぐらいなんですよ。その間にいわゆるかたい地層があるから水は通さないだろうと言われる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、私はこの全ての、今、委員会で検討するんだと言っていますが、もともとこの地下水系がどうなっているかということ、そのものから調べ直さないと根本的な対策はできないと思うんです。

茂木さんは、浮き上がっているから対策をしているということも知らなかったという理解でいいですね。

茂木国務大臣

三・一一の事故が起こる前から地下水のくみ上げが福島第一原発で必要であった、このことは経済産業省として把握をしておりました。

辻元委員

今、カンニングペーパーを見たでしょう。先ほど、最初にお答えになればいいじゃないですか、そのように。

田中委員長、規制委員会としても、その前にちょっと廣瀬さんにお聞きしましょう。二百五十メートルの井戸というのは、今対応している井戸の十倍ぐらいだと思うんですよ。この井戸も、そこが汚染されていないかどうか。井戸があったわけですから。これは調査していますか。私は、しっかりそこをまず調査した方がいいと思いますよ。いかがですか。

廣瀬参考人

先ほども申しましたように、井戸は、もちろん非常に古いものでございますけれども、その後もずっと防火用水として使ってきておりますので、当然その間もしっかり調べておりますし、三・一一以降、何にも使っておりませんけれども、定期的にサンプリングをして、問題ないということを確認しております。