つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2014年6月6日 国家安全保障に関する特別委員会

2014.6.6

議事録

辻元委員

小野寺大臣、限定的容認論とは何ですか。十あるうちの二とか三ならいいですか。それは、今申し上げたミサイルの例でもそうですよ。アメリカに対して撃たれたミサイルを撃ち返すんだ、技術的に無理だという答弁を何回もここでしていますよ。いや、グアムにだったら、イージス艦だったらちょっといいみたいな発言もありましたけれども。これは、アメリカに向かったからと一発撃ったら、北朝鮮を想定したら、先制攻撃はないと言ったけれども、日本をやっていないのに、やってきたじゃないか、ほら、原発を狙えとなりますよ。

私、反対のための反対を申し上げているのではないんです。安全保障のリアルを申し上げているんですよ。安倍総理がくしくも、ないことはないんだ、言うな、ないと言い切れるんですか皆さんと、安倍総理が言っているわけですよ。ですから、私は、集団的自衛権の限定的容認論というのは、現実的にも戦争というのは限定的はない、そして論理的にも成り立たないと思いますが、法制局長官、いかがですか。

横畠政府特別補佐人

御指摘のその限定的という意味合いによるのだと思いますけれども、現在は、いわゆる限定的な場合における集団的自衛権の行使の問題につきましては、総理の基本的な方向性を受けまして、与党において協議をされているという状況にありまして、今の時点でその内容について何か意見を述べるということはできません。

辻元委員

苦しい答弁だと思います。

私たちは過去の戦争から何を学んだかなんです。法制局も、そして防衛省も、私たち国会議員一人一人が、私、非常に申しわけないですが浅薄な議論をしていると思います。入り口で、集団的自衛権の行使、限定だけだったらいいだろうという、事例、一つ一つ反論できますよ。しかし、その後ですよ、戦争はその後が問題。イラク戦争を見てください。三カ月で終結させると言って、十年ですよ、撤退まで。それが戦争なんですよ。

特に、日本は原発という核の不発弾を日本の中に抱えているような状況です。本当にそうですよ。ですから、その厳しい認識の上で、集団的自衛権の行使、私は、限定もないし、こういう大きな、国民の生活を守るんだと言いつつ危険にさらす可能性もあるようなことを、閣議決定だけで決める、与党だけで議論する、ふざけるんじゃないですよ。やるのならば、戦争までいきますよ、その覚悟を国民はしますかと、堂々と憲法改正を提起して国民に問うべき問題であると思います。私は反対ですけれどもね。ということを申し上げて、終わります。

ありがとうございました。