つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2006年11月7日 安全保障委員会

2006.11.7

議事録

辻元委員

今のお話も、私は矛盾を感じます。

そうしますと、例えば、米軍が今イラクを攻撃しておりますけれども、イラクの攻撃の場合、市街地とかを攻撃していると言いません、軍事施設をたたくんだというのが、いろいろな戦争とか武力衝突が起こるときの論理なんですよ。今長官がおっしゃったような論理が成り立つならば、民間のどこでも攻撃していいと。例えば、どこかの国の原子力発電所を攻撃してしまえという話をしているのと等しいわけです。

ですから、私は、やはりそこの根本のところの理解、沖縄の人たちがどこを不安に、何を感じているかというところが感じ取れないのではないかと思います。

久間国務大臣

イラクと、アメリカあるいはアメリカを中心とする連合軍、これはもう力が全然違うわけですよ。だから、そういうときにどういうような作戦にするかというのはまた別でありまして、相手が軍事施設を攻撃しようがしまいが、アメリカから見たら、本当につぶすようなものですよ。だから、それは非常に象徴的なやり方だったと思います。

私は、コーエンさんとお会いして、民主党の前原さんと三人でお会いしたときに、あなた方は、アメリカは攻撃したら一カ月ともたないでやっつけることができますよ、しかしながら、その後どうやってあそこのところを抑えるか、それについての配慮が足らないじゃないですか、だから、今でもいいから引けばいいじゃないですかということを言ったことがあります。

そのときに、軍事施設とかなんとかじゃなくて、アメリカは、あそこは二十万で取り囲んでもう占領する、そういう作戦ですから、そのためには、とにかく武器を持っているところをどんどんつぶしていく、そういう戦略ですから。だから、ある国が日本をもし攻撃してアメリカ軍と戦うときに、アメリカ軍が非常に弱いスピッツならいいですよ、ところが大きな番犬のときに、小さな犬がその番犬のところにかみついていくかというと、それはしません。

しかし、そうはいいながらも、だからミサイルで攻撃するわけですから、そのミサイルを防ぐすべだけはやはりやっておかなきゃならないというのが我々の立場ですから、そこのところは理解してもらいたいと言っても無理かもしれませんけれども。感覚の違いかもしれません。

辻元委員

時間が参りましたので終わりますけれども、でも、イラク戦争、実際終わっていないわけですよ。アメリカがてこずっているわけですからね。

ですから、私は長官に申し上げたい。沖縄の人も喜ぶんじゃないかという発言は撤回された方がいいと思います。されませんか。どうですか。

久間国務大臣

私は、喜んでもらえる日が必ず来ると確信しております。

辻元委員

終わります。