石破国務大臣
防衛省で起こっておるありとあらゆることの最終的な責任は私にございます。そのことは当然だと思っております。
このことはなぜ起こったのかという個々具体的なことになれば、それは、けさほど来御議論をいただいているように、見張りの問題、あるいは航法の問題、レーダーの情報の把握の問題、その掌握の問題、そういうことになると、だれがどのような責任だというのは、本当にこれから捜査の結果で明らかになるのだというふうに思っております。
そこの、責任という言葉は、私はいろいろ考えるのですけれども、直接の責任というものは、それは見張りが不十分であったかもしれません、あるいは回避措置のおくれであったかもしれません。そのことについては、これからの捜査によって明らかになることでしょうから、今私が推測で物を申し上げるべきだとは思っておりません。
体制全体につきましては、それはその現場の人々に帰すのではなくて、この体制を構築してきた、そういうような、私を含め、責任を負うべきものだというふうに思っております。
この責任について、何についての責任だというふうに、これは仕分けをして考えねばならないし、責任の履行というのはどうあるべきかということについて、私はまたきちんとした議論がなされなければいけないと思います。
辻元委員
今までも事故が起こっております。一九七一年には、自衛隊のジェット戦闘機が全日空機に空中衝突したという事故がありました。そして、きょうも出ております「なだしお」の事故です。やはりこれは、自衛隊としての、そして当時は防衛庁ですが、重大な事故であるということで、このときの防衛庁長官は辞任をされています。なぜ辞任をせざるを得なかったのか。どのようにお考えですか。
石破国務大臣
雫石事故のときに、私は中学三年生だったと思います。よくそのときの状況を覚えておりますが、なぜしなければならなかったかということは、それは起こったこと自体についての責任はとらねばならないということだったというふうに思っております。
辻元委員
私は、石破大臣も頑張っていらっしゃると思いますよ。しかし、今回の事故は、この長官が辞任されているような過去の事故に匹敵するぐらい大きな事故であると私は思いますが、いかがですか。
石破国務大臣
それはお亡くなりになった方の数の問題ではないと思っております。委員の御指摘どおり、お二人、現在行方不明なわけでありまして、そして事故の当事者が私どもの艦船でございます。その重大性は、雫石あるいは「なだしお」と変わるものだとは私は思いません。
辻元委員
先ほど、多くの声が寄せられている中で、情報の隠し立てをすることがないようにということが二番目にございました、多かったと。それはやはり、何か隠されているのと違うかなということの裏返しだと思います。大臣は、またしっかり原因究明してほしいと思いますよ。
先ほど、うそをつくな、加工はするなと省内で徹底しているとおっしゃいました。もし、今後、情報の隠ぺいや操作のようなことがあったとしたら、これは大臣の辞任も含めての責任をとらなければならない事態になるという御認識はありますか。