つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2008年4月25日 安全保障委員会

2008.4.25

議事録

石破国務大臣

反論は後で聞くというお話ですが、今まとめてしますと、私どもは、バグダッドがとかイラクがとかいう評価をしているわけではないのです。バグダッド空港において戦闘が行われているかどうかという評価をしている。求められているのはそういうものです、この法律において。

バグダッド空港は危険か危険でないかと言われれば、それは久間元大臣がおっしゃったような状況も一時期はあったかもしれません。ただ、今は民航機が就航する、これも定期便として就航しておるような状況でございますから、相当に危険ではなくなっているという評価はでき得ると思います。

そして、何でおまえはそういう論理を展開するのかというお尋ねですからお答えしますと、まさしく憲法九条第一項というものを遵守するために、国または国準という議論は必要不可欠だからしているのでございます。私たちは、どうも御理解をいただけないのは不徳のいたすところでございますが、いかにして憲法九条一項、国際紛争を解決する手段としては、これを永久に放棄するということを遵守するかということで申し上げておるつもりでございます。

辻元委員

それは机上の空論だと思います。イラクの現状をごらんになったらいかがですか。実際にイランの影響も受けながら、そんな甘い現状じゃないですよ。それは、憲法がある、いたし方がないから、何とか自衛隊を出すために、文言で書いてあるにすぎないですよ。大臣として現状をよくごらんになったらいかがですか。

今、それで、反論された中に、空港の安全性の問題、町村官房長官も、民間機が飛んでいるとおっしゃいましたね。ベトナム戦争時、サイゴン空港は民間機が飛んでいましたか。

小原政府参考人

お答え申し上げます。

当時の状況につきましては正確に把握することは困難でございますが、ベトナム戦争時、ホーチミン、旧サイゴンでございますが、サイゴンのタンソンニャット空港には民間航空機も乗り入れていたものと承知しております。

また、一九七五年四月二十七日前後に、このタンソンニャット空港での民間航空機の運航が停止になったとする手記があることも承知しております。その後、五月十五日にこの空港が再開されたということはベトナムの空港当局の資料に書かれております。

辻元委員

私、当時の飛行機の運航の時刻表を調べましたよ。大阪経由東京も飛んでいますよ、サイゴンの空港から、ベトナム戦争時に。

この法律の所管大臣は官房長官でしょう。実行の主体、運用の責任は防衛大臣ですね。それで、非戦闘地域だという根拠の一番最初に、民間航空機が飛んでいるというようなことを特に町村長官は強調されておっしゃったわけです。所管の大臣が、では、非戦闘地域というのを何で判断しているかということについてその程度の根拠しか今言えないんですか。

では、お聞きします。今バグダッドの空港が非戦闘地域だと、では空港に限って申し上げましょう、現場ではだれが判断しているのか。司令官なのか。刻々と状況は変わるじゃないですか。だれが判断しているんですか。どれぐらいの頻度でやっているんでしょう。

石破国務大臣

町村長官がおっしゃったのは、それは安全か安全じゃないかという点に力点を置いて言われたのであって、だから非戦闘地域だというようなことで論理を展開されたものではないと私は承知をいたしておるところでございます。

また、だれが判断するかということ、たしか何年か前もイラク特別委員会で委員と議論をしたような覚えがございますが、それは最終的には政府として判断するものでございます。そこで、そういうような状況が現出をしたとするならば、それは一時中断とか、それで指示を待つということになりますので、判断をするのはあくまで政府でございます。

辻元委員

その判断の基準をお伺いしたいと思います。

それから今、一時中断とおっしゃいましたので、ではバグダッド空港がどういう状況になれば一時中断なのかということもお聞きしたいと思います。

これは、イラク特措法では、戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる地域において実施すると二条三項でなっております。

大臣、一つ私はお伺いしたいのは、過去に戦闘があった、要するに、航空自衛隊だったら航空自衛隊が行く前に、過去に、一年前、半年前に戦闘があった、しかし今戦闘はない。過去にあった場合は、これはどうなんですか。非戦闘地域ですか、戦闘地域ですか、どちらですか。