石破国務大臣
天空橋になりますと、これは前の……(辻元委員「横、羽田空港の横ですよ」と呼ぶ)横ですか。天空橋、前の羽田東急ホテルがあったようなところですから、前の羽田ターミナルみたいな、あれはもう空港の敷地内という評価になるのではないでしょうか。
そこは、ここだからどう、あそこだからどうというようなことを申し上げているわけじゃなくて、私は、バグダッド空港というところを際限なくというか、徐々に徐々に広げていってというようなことは法的評価としては適切ではないということを申し上げているのです。
辻元委員
最後に申し上げますけれども、二〇〇五年にもバグダッド国際空港の西側に隣接した地域で大規模な掃討作戦が行われているわけですよ。今みたいなのは、空港は非戦闘地域だけれどもその横は今はわからないとか、どうなるかわからない、そういう態度だから、要するにこれはイラク特措法に対しても憲法に対しても抵触するんじゃないか。(石破国務大臣「しない、しない、しない」と呼ぶ)しない、しない、しないと大臣はおっしゃっていますけれども、そういうような見方は十分成り立つし、私はその立場に立ちます。
例えば、こういうことを真剣に議論していても、時の総理大臣の小泉さんが、自衛隊が行っているところが非戦闘地域だとか、行ったことがないから私にわかるわけないでしょうというようなことを総理大臣が発言する、そしてそれを行政が追認していく、そういうような立法府に対する司法からの警告だと私は思いますよ、今回の判決も。そしてそれは国民の声に押された警告だというように受けとめるべきです。
ですから、この間の、最初に申し上げましたように、間違ったときには間違いを認める、そして引き返すときは引き返すということも含めてこの委員会で引き続き私は議論していきたいと思います。
大臣、最後にもう一回聞きます。謙虚な防衛大臣でいてくださいね。
石破国務大臣
恐れ入ります。
また議論はさせていただきたいと思います。そこは……(辻元委員「傍論だという発言はやめてくださいね、これからは」と呼ぶ)はい。ですから、真摯である、謙虚であるということは、本当にそうありたいと思います。少しでもそれに近づくべく努力をしていかねばならないのは当然のことだと思っております。
ただ、また機会を得て議論をさせていただきたいと思いますが、なぜイラク特措法第二条第三項にこういう書き方がしてあるかということは、まさしく委員おっしゃるような問題意識というものも念頭に置きながらこういう書き方をしておるのだ、私はそのような理解をいたしております。いいかげんな運用というものがあってはいけませんし、本当に自衛官たちの命というものをお預かりする者として、そのようないいかげんな運用というものをすることがあっては防衛大臣は務まらないという認識を持っています。
辻元委員
今後は傍論だということを前面に出した御発言は控えた方がいいと思いますので、心していただきたいと思います。
以上です。