つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2008年11月27日 安全保障委員会

2008.11.27

議事録

浜田国務大臣

要するに、基本的に、一般的に言われている言い方をしただけでございまして、その意味では、学術的に言えば、歴史認識の面においては、村山談話とは相入れないというか、それとは違った認識を持った方々と言った方がいいかもしれませんが、その点が、右というのが不適切であればそれはちょっとあれなんですが、ただ、歴史的な認識の見方がやはり同じような方々がという意味だと思っております。

辻元委員

それでは、こういう講座がどういう過程で設置されるようになったのかなんですけれども、このときの教育課長は坂川隆人統合幕僚学校教育課長、この方が自衛隊の専門テレビの放送で、田母神学校長と二人三脚でカリキュラムをつくったと紹介しているというような報道を私は拝見いたしました。この教育課長というのはどういう立場の方なんでしょうか。

渡部政府参考人

お答えいたします。

統幕学校におきます歴史観、国家観の課目につきましては平成十五年から始まったわけでございますけれども、当時、学校長は田母神前空幕長でございました。この課目をつくるに当たりまして、担当課長というのがこの教育課長でございまして、統幕学校の統合教育及び調査研究に関する達というのがございますけれども、それに基づきまして教育課長が教育実施計画案を作成し、学校長の決裁を受けて、平成十五年当時、その講座が開設されたということでございます。

辻元委員

教育実施の実務を担ったということで、講師選定なども力を尽くされたのではないかと思うんですが、この教育課長もこの講座で講師を務めていらっしゃるんですね。

この教育課長という立場で講師を務める際に、政府の方針に反した国家観、歴史観の授業をすることはできるんですか。

渡部政府参考人

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、当時の教育課長、坂川氏でございますけれども、この実施計画案を作成するとともに、自身が講師としてその課目の中において講義を行ったということでございまして、その講義につきましては、当然、政府の見解等を踏まえた形でやるべきものと考えております。

辻元委員

教育課長の講義ですから、政府の見解と違う認識の講義をばんばんやるということは、普通はこれは認められないことだという御答弁だったと思います。

その方は、その後、退任をされているんですが、大臣、その方の授業、いろいろ、歴史観、国家観の総括とか東京裁判の本質とか、現憲法及び教育基本法の問題点、米国の占領政策など多岐にわたって何年間か講師を務められていて、最初が教育課長としての講義なんです。

先日、どういう講義が行われたかということで、その講義の内容が防衛省から公表されました。それを拝見しますと、この元教育課長、「誇るべき日本の歴史」というところで「欧米諸国によるアジア諸国の植民地化に対して立ち向かった日本。」とか、「米国の日本占領政策」のところで、縦軸、これは歴史を指すらしいですけれども、の切断に大きな役割を担ったのが東京裁判とか、何かあたかも田母神さんとよく似た御趣旨の講義をなさっていたのではないかと思うわけですね。これは教育課長ですよね。もしも田母神さんと同じような内容の講義を行っていたとしたら、これは問題ですね。大臣、いかがですか。