つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

News

2013年4月5日 予算委員会

2013.4.5

議事録

辻元委員

しっかり報告をしていただきたいというように思います。

東電の社長にもお伺いします。

下請が何次まであるのかわからぬ、九次、十次あるんじゃないかという話も出ています。それから、途中で賃金が中抜けさせられていく、お話を聞いたことがあると思うんですよ。

これは、前政権の民主党政権のときに、細野さんが大臣でした。そのときに、五次、六次というのは、今回の原発の非常に重要な作業にとって、もっとフラット化して直接雇用、または、長期戦ですから、それができなくても、二次、三次ぐらいまでフラット化すべきではないかと、民主党政権時代、東電にも話をしていると思うんです。そういう検討をされたらどうですか。いかがですか。

廣瀬参考人

おっしゃるように、三十年、四十年かかる作業ということでございますので、多少時間がかかっても、そうした改めるべきについては改めていく必要があるというふうに考えておりますので、引き続き、私どもとの契約関係にある元請さん皆さんの御協力が必要でございますので、そうした方々との相談をしていかなければいけないというふうに思っています。

辻元委員

これは、今後の福島第一原発の事故対応にとって非常に重要な点なんですね。茂木大臣、細かくやってください。私、いろいろ細野大臣が民主党政権時代にやってきたことを近くで見ておりまして、この労働者の働く状況について、私どもは物すごく気にしてきたんです。ですから、細かくやっていただきたいと思います。

実は、東日本大震災が終わった年に、全国から、この原発で戦う現場の人たちに対して称賛、本当によくやっているということで、例えばスペインでは、震災があった年に、皇太子賞の平和部門、スペインでですよ、フクシマ・フィフティーズに授与しているんですね。これは、みずからを犠牲にして核災害を食いとめた、そして、深刻な影響が自分たちにももたらされる可能性もあるのに顧みずに働いたということで、スペインで、外国で賞を出されているんですよ。

総理にお伺いしたいと思います。

先日、総理は国民栄誉賞を決められたんですが、私は、このフクシマ・フィフティーズの人たちも含めて、こういう人たちが国民栄誉賞に値すると思うんですが、いかがですか、総理。いかがですか。出したらどうですか。

安倍内閣総理大臣

そういう議論を今ここでやるのはいかがかと思いますが、基本的に、国民的なコンセンサスの得られるような、前人未踏の大きな記録を残したり、あるいは記憶を残した方々に対して国民栄誉賞を出していくという方針で我々選んできているところであります。

辻元委員

もうちょっと何か思いを込めていただきたい。なぜかといいますと、先ほどの答弁もそうなんですけれども、ちょっと私、総理がこの事故の実態に対して認識が甘いんじゃないかと。

といいますのも、先ほど、三月十八日に新たなトラブルがあったと申し上げました。その三日前にこういう発言をされているんです。原子力といういわば過酷事故は経験しましたが、安全性を高める知恵も力もノウハウも手に入れているんですね、それを手放していいのかということで、こういう発言をNHKのニュースウオッチ9でされていました。私、これを聞いたときに、安全性を高める知恵も力もノウハウも手に入れているとは何と楽観的なんだろうと思ったんですよ。

こういう一連の、またこの三日後に大きな事故もあって、まさか今もこう思っていらっしゃるとは思いませんけれども、認識を変えていただきたいと思いますよ。いかがですか。

安倍内閣総理大臣

それは辻元さんの認識であって、過酷事故を通じて、今フィフティーズの話もされたじゃないですか、ああいう中において、こうした事故にどう対応していくかということについて、まさに我々は身をもって経験をしたわけですよ。それにどう対応していこうかという不断の努力を行っている。しかし、人間は完璧ではありませんから、いろいろなことがある。でも、そうなっても、過酷事故にならないような対応をとっていくことが重要ではないか、このように思うわけであります。