つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

衆議院憲法審査会が開かれました。

2017.5.25

国会ブログ

本日の憲法審査会において、「新しい人権等」についての自由討議の時間に発言しました。

 

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以下、発言内容を掲載します。

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私は、先ほど中谷委員がおっしゃった自衛隊の制服組トップの発言に対する見解についてまず反論したいと思います。

これは自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば非常にありがたいと思う、非常にありがたいと思うということは、憲法改正を歓迎する、憲法改正には賛成するととられる発言です。

言論の自由はあります。そして、一自衛官としてと前置きをされていますが、自衛隊法ではどうなっているか。自衛隊法では、この施行令で具体例が幾つか出ております。一自衛官も従わなければなりません。そこでは、政治の方向性に影響を与える意図で特定の政策を主張したり反対すること、これはだめだと。そして、服務の宣誓では、全ての隊員が、憲法遵守や政治的活動に関与しないことを誓っております。これは仮に、反対のこと、自衛隊のトップが、いやあ、自衛隊、三項に明記されるのは、そんな必要は全くないし、困りますという発言をしたらどうしますか。同じなんですよ。

やはり一自衛官であっても、政治的、極めて、特に国民の判断が分かれるようなことに対して影響を与えるという発言をするということ、その影響に鑑みて自衛隊法ではきちんと規定をしているわけです。ですから、この自衛隊法の違反ではないかという指摘が出ているということを重く受けとめていただきたいと思います。

二点目は、多くの憲法学者が、自衛隊の存在は憲法違反だというような意見もあるのでという発言がありましたが、前回も申し上げましたが、安保法制のときは、九割近くの憲法学者だけではなく、元内閣法制局長官、そして、元最高裁判所の長官までもが、安保法制は憲法違反だという発言をいたしました。そんな中で、政府の対応は、一私人の発言であるから考慮はしないという、何回も一私人の発言だと聞きました。ですから、自分たちに都合がいいときは考慮する、そして、都合が悪いときには一私人だと切り捨てる。これは御都合主義じゃないですか。

教育の無償化もそうなんです。高校の授業料無償化の法案を私たちが出した折に、ばらまきの大合唱で反対をし、そして、自民党、公明党を含めて安倍政権になったら所得制限を入れました。そして一方、憲法改正についての教育無償化は進めなければならないと言う。では、ばらまきとの関係でどうなんだというところが問われているんです。憲法改正の方便にいろいろ出しているんじゃないかというように思われかねない。私は、そういうような憲法議論は非常に不幸だと思っております。

そして、維新の会の足立さんがおっしゃいました。法律でできることは法律で、辻元原則という、非常に私は普遍的な原則だと思いますが、名前をつけていただいて、光栄のきわみであります。そんな中で、維新の会は、私たちがまた、高等教育を含めての無償化の法案を前回出しましたが、出したら、もろ手を挙げて賛成をしていただけることを期待するということを申し上げておきたいと思います。

さて、そういう中で、知る権利について、きょうもお話がたくさんありました。情報公開法があります。これが果たしてきちんと遵守されているのか、そういうことを検討するのもこの憲法審査会だと思います。

自衛隊の話が出ました。PKOの日報破棄問題 というのがありました。これは、ジャーナリストが情報公開法に従って情報を求めたときに、破棄されて、ない、そういうような決定を下しました。 私も、これはずっと国会で追及をいたしました。最後は、やはりありましただったんですよ。これは、私たちが国会で追及しなかったら、あるものがないのままで情報公開法が運用されているということなんです。

そしてさらには、先ほどから自衛隊の話がありますが、憲法違反と言われた安保法制の米艦防護もそうです。やっているともやっていないとも言えませんという話なんです。これは非常に危険な話なんです。ですから、知る権利、情報公開がどこまでなされているのか。今の政権または政治にとって、非常に危機的ではないのか。

そして、加計学園の問題。きょうは、朝日新聞トップにも、前文科事務次官が総理の御意向という文書があったという発言をしているわけです。しかし、官房長官みずからが、調査をする前に、怪文書のようなものと言って切って捨てているわけですよ。これは、国民の知る権利を言う以前に、政府が物事を隠蔽していくという体質そのものではないか。そういうことに対して、この憲法審査会としてきちんと現状を調査し、警鐘を鳴らしていくことを提起したいと思います。 以上です。