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活動ブログ

辻元清美は、なぜ戦争に反対するのか。#StandWithUkraine

2022.3.1

活動報告

辻元清美はなぜ戦争に反対するのか? いま声をあげることの意味とは?

ロシアによるウクライナ侵攻が進む2月26日の夜、辻元清美は緊急でウクライナ情勢に関するYouTube配信を行い、その中でみなさまに戦争反対への想いをお伝えしました。同じ日に渋谷で開かれたウクライナの方々主催の集会にも参加しました。その様子と、YouTube配信での発言全文を掲載しますので、ぜひご一読ください。

YouTube配信はこちらからご覧いただけます。

2月26日の戦争反対集会に参加して

こんばんは、辻元清美です。今日は緊急生配信「戦争反対」です。「やっぱり、黙っとられへん」と言ってきたんですけど、今回は「絶対に、黙っとられへん」。そんな思いで、今日は緊急生配信を行いたいと思っています。

今日(26日)は愛知で会合があって、朝から出てたんですけれども、在日ウクライナのみなさんが渋谷で緊急集会をし、そこに連帯する人たちが集まる、という話を受けて、どうしても駆けつけなアカンという思いで、名古屋から新幹線飛び乗って渋谷に行ってきました。

やっぱり、一人ひとりテレビなんかご覧になっていて、「なんでロシアはウクライナに侵攻すんねん」「(なんでロシアは)軍事行動をすんねん。おかしいやん。」「プーチン大統領何考えてんねん」…色んなこと思ってはる人いてると思います。

「私が声を出しても戦争止められへんのちゃうか」とか「声だしたってしゃあないかな」とか。今日も土曜日でいい天気やから遊びに行ってはる人をようけいてはると思うんです。

しかし、時代の分かれ道であったり、それから戦争になだれ込んでいくとき、心で思った疑問や怒りを声に出して言うこと、とっても大事や思ってるんです。声を形にする。

今日は、渋谷にたくさんの方が集まったことによって、みんな心の中で思ってる「戦争はやっぱりしてほしない」「このままどうなっていくんやろ、怖い」というような小さな声が形になって可視化されました。

そして、多くの人たちが、家族がウクライナにいる在日ウクライナのみなさんも心配でいっぱいだけど、「私は一人ではないんだ」と「こんなに多くの人が集まったんだ」と思えたと思います。つながりが力になる。そんな集会だったと思います。

私も行ってよかった、そう思いました。

26日13時から行われた、渋谷での集会の模様、まずご覧ください。たくさんの方に私も直接お話を聞きました。

ご覧いただきました動画は、今日のお昼の東京・渋谷での緊急の集会の模様でした。私も朝大阪にいて、そして午前中愛知県で会合に出て、もうどうしようかぁ、と思ったけれども、東京行きの新幹線に名古屋から飛び乗って集会に参加をしたんですね。

明日もまた市民集会が各地で開かれると思いますし、また今日は、このロシアによるウクライナの戦争反対の声が、デモであったり集会であったり、また一人ひとりTwitterでのつぶやきだったりという形を通して、世界中で広がっております。

今夜にもキエフへの総攻撃が始まるんじゃないかという緊迫した状況のなかで、多くのこの抗議の声や、そして政治の力で食い止めることができるのか。本当に瀬戸際だと思いながら今日は緊急配信をして、お昼の模様もみなさんにお伝えしたかったんです。

政治は、戦争をさせないためにある

私は、「政治は戦争させないためにある」とずっと訴えながらここまで来ました。みなさんの中にも、武力で侵攻する無力感であったり、絶望的な気持ちであったり、そんな思いをお持ちの方もたくさんいらっしゃると思うんです。

しかし、そこで食い止めようという意思がなくなった時に戦争はエスカレートしていくんだと思うんですね。ですから、ここが戦争を食い止めたい人の正念場でもあるんじゃないかなというように思います。

今、プーチン大統領も核兵器までちらつかせて、またチェルノブイリも制圧したというようなことを言いながら脅しをかけています。しかしその理由が「自国民保護」ということなんです。あらゆる戦争が自国民保護と言われて、その口実のもとどんどんエスカレートしていったという歴史があります。この歴史からしっかり学んで、ここで私たちが声を上げること。それは「何も力ならへんのちゃうか」という人もいると思いますが、それは違う。それが集まっていくことで、今までと同じ愚かな歴史を繰り返さないようにしなきゃいけないんじゃないかと思うんです。

かつて日本も、自国民保護というような名目でアジアに侵略をし、そしてたくさんの方が亡くなるという愚かな歴史を経験しております。その中で私たちは、憲法9条をつくったわけです。あらゆる紛争を武力で解決しないんだと言ってる国として、またそこに住む者として、私たちが何をしなければいけないのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思っているんです。

私も、ピースボートで「過去の戦争を見つめ、未来の平和をつくる」という運動をずっと続けてきました。沢山の戦争で苦しんだ人たちの声も聞いてきました。また、反戦運動をした人たちの声も聞いてきました。

過去を振り返ると、ソ連時代、ソ連はアフガニスタンに侵攻しました。ソ連は戦争し、侵略をしようとしたけれども、多大な犠牲を払って、ソ連もこれで弱体化していたと言われています。

そして、ベトナム戦争です。アメリカは西側諸国と東側諸国の代理戦争のような形でベトナム戦争は泥沼化し、たくさんのアメリカの若い人たちが亡くなり、そしてベトナムでもどれだけ多くの人たちが亡くなったのかという歴史があります。

そして、さらにこの時、実は日本もあと一歩でベトナム戦争に自衛隊を派遣するかしないかという瀬戸際に立たされました。韓国は、アメリカとの同盟関係でしたので、韓国軍はベトナムに派遣されて、前線で多くの犠牲を出し、またベトナムの人たちをたくさん殺したという歴史があります。

しかし日本は当時、日米安保条約はありましたけれども、憲法9条が歯止めになって、ベトナムに自衛隊を出さず、一人も殺さず、また自衛隊の犠牲者も出さなかったということがあります。

あの時憲法9条がなかったら、ベトナム戦争にも、韓国と同じような日米同盟関係があったので、日本も直接戦争に加担してたかもしれないんです。

最近ですと、あの9.11の後、アメリカはアフガニスタンに本当にたくさんの米軍を派遣し、ついこの間まで、10年以上に渡ってアフガニスタンでの「テロとの戦い」と称した戦争を行なっていました。

個別的自衛権、つまりアメリカがテロでやられた、そしてその温床はタリバンだということで、自分の国を守る大義名分として、アフガニスタンにまで軍を派遣したわけです。しかし、米軍はたくさんの犠牲を出し、またアフガニスタンでは民間人がたくさん亡くなって、そしてその結果米軍は撤退した。しかし、タリバンは復権しています。

こうした歴史を振り返ってみると、武力侵攻があった、しかしそれをまた武力で押し返そうとするということは、多くの悲劇をさらに拡大してき、そして武力で押さえつけようとした結果は、結局破綻をしていくということが歴史で証明されているんじゃないかなというように思うんです。

そんな中で、今の状況で一つ大きく違うのは、やはり国際世論の声が瞬時に世界中を駆け巡ることだと思います。

今日もSNSで私は発信をしました。世界中で広がっている、このプーチン大統領への抗議、そしてロシアのウクライナ侵攻に対する抗議の声が、SNSによって瞬時に世界中に広がります。

今日の朝の新聞だったと思うんですけれども、イタリアのサッカーチームが、試合が終わったそのスタジアムで、ものすごく大きな戦争反対の横断幕をあげている写真を見ました。その写真を新聞で見て、やっぱり私も渋谷いかなアカン、というような思いになったんですね。

この声はロシアにも届いていると思います。

プーチンという人がどういう人か、私は直接は知りません。前のクリミア半島をロシアが占領をした時も、日本は唯一経済協力を止めなかった国と言われていますけれども、安倍総理なんかは北方領土のこの交渉をめぐってプーチン大統領と会い、「ウラジミール」とか言ってたわけですよね。ですから私は、言うたら悪いけど、なんで安倍総理この事態に対して、いろいろ発信しはれへんのかなって思いました。

はっきり申し上げると、ネトウヨっぽい人がよく私に絡んできはるんですよ。「そんなん言うんやったらお前プーチンに言いにいけ」って。そりゃ言いたいですよ。でもね、安倍総理なんて、あれだけ「ウラジミール」と仲良さそうにやってきたんだから、もう言ってはるかもしれませんけれども、どんどん今そういうふうにやってきた人こそ、つまり協力してきた人こそ、立ち上がっていただきたいと申し上げたいと思います。

戦争反対。なぜ私は「絶対にだまってられへん」のか

私は、いろんなことに「やっぱり黙っとられへん」と、国会で活動していた時も発言をしてきました。しかし、今回はやっぱり黙っとられへんレベルちゃうと思います。絶対に黙っとられへん、黙っとったらアカンというように思ったんです。

実は私の父方の祖父は、太平洋の島で戦死してるんですね。ですから私は父方のおじいちゃんを知りません。赤紙一枚だったと言われています。遺骨も帰ってきてないんです。それで、おばあちゃんに、「なんでおじいちゃんは戦争で死んだけど、戦争を止められへんかったん」って子供の時よく聞きました。

そしたらですね、「みんながものを言わないようになった、みんなが戦争反対と言えなくなった、心の中でおじいちゃんの戦争いくの止めたいと思ったけれども、皆言わなくなったし、自分も言えなくなった。そしたらどんどんどんどん多くの人が死んで、戦争が加速されていった」って子供の時、聞きました。

おばあちゃんは実は軍歌が好きで、夕方になったら軍歌を歌ってました。おじいちゃんのことを懐かしんでいました。そして、「やっぱり何も言えんかったらアカンわ」って毎日のように言うてたんですね。

ですから、私は、一人で「戦争反対」とか、「ウクライナへのロシアの侵攻おかしい」と言うことが何の力になるねんって言われても、一人でも言わなアカンと、子供の時からそんな思いがあったんですね。

ピースボートの活動も、「過去の戦争見つめ未来の平和をつくる」ということをスローガンに掲げてずっと続けてきたんです。私たちがピースボートを始めたのは1980年代でした。1回目は83年で、まだ冷戦の最中でした。西側諸国、東側諸国に分かれている頃です。ソ連は鉄のカーテンと言われていたし、当時レーガン大統領とか中曽根総理がいて、日本列島不沈空母論とか 、そしてソ連は悪の帝国と言われて対立してた時代でした。

しかし、私たちピースボートは、港があるところはどこでも行く。敵国と言われている・思われてる国にも、そこに住んでいる人がいるのだから、その人たちに会いに行く。そしてどんな考えを持っているのか聞きにいくという、そんな活動をしてきたんですね。

ちょうど1985年、ベトナム戦争から10年目のとき、フィリピンとベトナムに船を出したことを、はっきり覚えています。フィリピンはマルコス政権下で独裁国家と言われていました。そしてこの ASEAN諸国はベトナムやカンボジアと大きく対立していました。当時はソ連側の一員だったベトナムがアメリカとの戦争が終わり、両国を訪ねてみようというピースボートを企画したんですね。

最初は、フィリピンに船が入ったらベトナムは入港拒否、そしてベトナムに入ったらフィリピンは入港拒否という状況だったんです。しかし、両国を、第三者の日本が粘り強く説得をしました。それも民間外交です。私たち若者の交流だから、政治体制とかが関係ない若者の交流をさせてくれということで、第三者の日本の私たち若者が両国を説得して、そしてフィリピンに入港し、そしてベトナムに入港するということを実現したんです。

ベトナムでは初めてベトナム戦争が終わってから西側諸国の若者500人を受け入れました。その時、日本とベトナムのサッカーの試合をしたのを覚えています。その時に、この間まで戦争していたアメリカの人も乗っていて、敵対していると言われているソ連側のベトナムとサッカーをしたのです。

日本政府は当時、入港拒否というか、その渡航自粛でベトナム行くな行くなと言っていた中でピースボートは行ったわけですけれども、お互いに怖い国だと思ってたけど、サッカーの試合が終わった後、サッカーして、そして知り合ったら全然違うじゃないかっていう話になって。サッカーして何になるんだっていう人はたくさんいると思います。しかし私はその時から、人と情報が動けば必ず歴史や冷戦の壁を壊せると思って、西側諸国と東側諸国をジグザグに行くような船を出してきました。

また、韓国と北朝鮮両方行く船も出したことがあります。それも第三国の日本だからできたんですね。お互いに対立している国同士ではなく、第三国がやはり民間でも力を発揮することができる。

日本の役割は?憲法9条を武器にして戦争を終結させる

ですから、私はこのロシアとウクライナの今の戦争状態、そして言ってみれば、ソ連時代からロシアはNATO諸国と対立しているわけですね。ロシアから見たらウクライナはソ連の領土やったやないかと、ソ連の領土やったやないか、そこにNATOが来るんかい、西側になるんかいって、こうなってこじれていってるわけですね。そして、その NATO諸国とアメリカはがっちり組んでいます。

確かに日本も日米安保条約があるんですけれども、どちらかというとNATOに直面している国よりも日本は中立的だと思ってるんです。

そして、憲法9条を持っている国なんです。

あらゆる紛争は武力では解決しません。当時25歳の若者が、ベトナムを説得し、フィリピンを説得しました。確かに両国は戦争状態でもありませんでした。一発触発ではないけど、しかしものすごく対立関係があったわけですよ。政府同士は憎しみ合う、みたいな状況だった。そこを25歳の若者が入っていってやって、それがなんやねんと言われたらそれまでやけれども、そういうことをしてきました。

だからこそ、今、日本の役割は大きいと思うんです。

私は今、国会に議席はございません。しかし、今は予算委員会も行っているわけです。日本は経済制裁を足並み揃えてやります。私はこれは足並み揃えて今やるべきだと思います。

しかし、日本独自にどうするのか。NATOに加盟しているヨーロッパ諸国は、ロシアと対峙しています。そしてアメリカはそこの後ろにいると思われています。

私は、日本こそ政治は戦争させないためにあると思います。岸田総理は、外務大臣も務めてこられたんじゃないですか。私は日本こそ、今この戦争を止める非常に大事な役割、そしてこれはあらゆる紛争を武力で解決しないという憲法9条を持つ国だからある意味他の国よりも中立的に仲介外交ができるポジションにいると思うんです。これを使わな、もったいない。

憲法9条を武器にして戦争を終結させることができる。そういうアドバンテージを日本は持っていると思うんです。出番やと思います。

だからこそ私は政府に対してもしっかりと仲介をする。あらゆる紛争を武力で解決しない国として独自性をどう発揮できるかという声を、私はみなさんと一緒に政府に届けていきたいし、そして私たちはウクライナの人と連帯をする。

声をあげるひとたちと連帯して、希望をつくる

STAND WITH UKRAINE!一緒に立とう。そして思いを共感しよう。そして、おかしいで、という声を日本からあげるということ。

ウクライナやソ連から遠い国、そしてNATO諸国でもない、アジアから声を上げるということは非常に大きな影響力を持つし、ウクライナの人たちも、遠くのアジアからウクライナに思いを寄せて声を上げてくれる人たちがいるんだ、ということを必ずインターネットで見ています。声を上げていくこと、連帯していくことは、お互いに勇気を分け合うことだと思うんです。

そしてもう一つ、ロシアの中でも弾圧の恐怖におびえながら、ロシア各地でこのウクライナへの侵攻への反対のデモが起こっています。何千人もの人が捕らえられたとも言われています。しかし、その中でも声をあげている人がいるんです。その人たちとも、私は連帯したい。

ロシアの中にいる人たち、決してみんな戦争に賛成していると思えません。経済制裁は、ロシアの人たちをも苦しめる面があるから、その辺はすごい私も心痛むんです。しかしこれはロシアの中から立ち上がる人たちに対しても連帯をしていって、ともに外と中から今の戦争を食い止めていく声を、お互いに共鳴する。そして振り子が共振し合うように、大きな振り子になっていく。

そうしていくことが私たちにはできることじゃないかなと思うんです。

さっき、在日ウクライナの人が、「何もできないかもしれない、これしかできない、小さな市民の集まりかもしれない。でもこれしかできない」と言っていたんです。その言葉が、私は心に刺さりました。だから、私も今日発信してみようと思ったんです。戦争反対と言っている人を揶揄したり、非難したり、攻撃したりするようなTwitter上の動きもあります。

私も、Twitterやいろんなところで攻撃にあっています。これはどんな戦争がエスカレートしている時にも起こることなんです。それに負けたらアカンとは言いません。でも、そういう人たちをも説得したいと思うんです。そういう人たちにも、「それでいいんですか」と私は問いかけたいと思います。

そして、小さな声で、「戦争いやや」「戦争アカン」と言っている人たちに「口だけで言ってる」という人。そのあなたは一体何をしてるんですか? ということです。

何もせずに声を上げている人を非難する、揶揄する。これは卑怯者のすることじゃないかと、あえて強い言葉で私は言わしてもらいたいと思っています。そして、「憲法9条を守ってるだけで何ができるんだ」という人たちにも申し上げたいと思います。日本は、こういう戦争などが起こったときにこそ力を発揮できる。そういうポジションにいるんだと思います。憲法9条使わな損です。もったいないです。ということを私は申し上げたいと思っています。

みなさん、Twitterは威力ありますよ。今日の配信は、ちょっと勇気がいったんですよ。やっぱり、またバッシングされるかなとか、そう思いながら今日は緊急生配信させてもらいました。みなさんも、一言でもいいです。Twitterや、そしてYouTubeがあれば、ウクライナのみなさんへの連帯、そしてロシアの中で戦っている人たちへの思い、さらには世界中で、サッカーのスタジアムで、そして街頭で声を上げている人たちに対して、あなたのちいさなつぶやきや声をあげてみてください。

心で思ってるだけでは声は形になりません。いろんなところで声をあげること、Twitterに書くことで、声が形になる。そしてその形になった声がつながる。つながりが力になる。

声を形に、つながりを力に。そしてそれが希望を生み出すと信じたい。希望の組織化。それが政治であり、私たちのやることじゃないかなと思うんです。小さな声、上げていきましょう。

私たちは微力でも、無力ではない。この言葉を信じて、私はこの戦争を食い止めたい。戦争はアカン。私は言い続けたいと思います。みなさんもどうぞ、考えてみてください。そしてささやかな勇気を出して行動してみてください。

最後まで聴いてくださってありがとうございます。