つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

2023年3月28日予算委員会速記録:LGBT差別禁止、仲介外交、敵基地攻撃

2023.3.29

国会ブログ速記録・議事録国会質問

2023年3月28日 参議院予算委員会 締めくくり総括質疑速記録
※片道方式、11分

動画はこちらから
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

○辻元清美君 立憲民主・社民の辻元清美です。
総理、まず冒頭、昨年、あっ、昨日自民党が少子化の提言を出した中に、給食費の無償化というのが入っているんですね。これ、総理、御承知のように、私たち立憲民主党、ずうっと言ってきたんですよ。いよいよ自民党も追い付いたかと思うんですけど、これ、やりましょうよ。いかがですか、総理。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 子ども・子育て政策については、様々な御提案をいただいております。(発言する者あり)いやいや、いただいているんです。いただいているんです。
そして、従来から申し上げておりますように、今月末を、末までに、小倉大臣の下で具体的な政策、整理し、そしてたたき台を作るということを申し上げています。その上で、予算、財源等も踏まえて、六月の骨太の方針に向けて、予算倍増に向けて大枠を示す、この方針で臨んでおります。
御提言を受けて、まずは具体的な政策をパッケージで今月末に示したいと思います。その中において、政府の考え方、示させていただきます。

○辻元清美君 いや、日本にいればみんなただで給食食べれるいい国にしましょうよ。どうですか。いかがですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 御提案、いろいろな御提案をいただいております。謙虚にそうした声に耳を傾けながら、今作業を行っております。今月末にたたき台を示したいと考えています。

○辻元清美君 私ね、給食無償化ぐらいできなかったら、異次元のしょぼい少子化対策になってしまうというように思います。やってください。
さて、G7サミットで総理はコミュニケを出されます。この中に、前回もそうだったんですが、ジェンダー平等、いつも入っているんですね。今回も入れてほしいと思います。いかがでしょうか、総理。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) ジェンダー平等につきましては、昨年のエルマウ・サミットでの成果も踏まえつつ、本年の議長国として、多様性が尊重され、全ての方々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向けて、この様々な声を受けつつ、しっかり取り組んでいきたいと考えます。
この議論の中身については関係国としっかり詰めていきたいと思っております。

○辻元清美君 ジェンダー平等は入ると。
その中、じゃ、昨年のサミットを踏まえて、昨年のサミット、ジェンダー平等の中にLGBTの文言触れられています。どう触れられていますか。紹介してください。

○政府参考人(市川恵一君) お答え申し上げます。
昨年のG7エルマウ・サミットに発出、エルマウ・サミットで発出された首脳コミュニケには、我々は、女性、男性、トランスジェンダー及びノンバイナリーの人々の間の平等を実現することに持続的に焦点を当て、性自認、性表現あるいは性的指向に関係なく、誰もが同じ機会を得て、差別や暴力から保護されることを確保することへの我々の完全なコミットメントを再確認する、また、我々は、あらゆる多様性を持つ女性及び女児、そしてLGBTIQ+の人々の政治、経済及びその他社会のあらゆる分野への完全かつ平等で意義ある参加を確保し、全ての政策分野に一貫してジェンダー平等を主流化させることを追求すると記載されているところでございます。

○辻元清美君 ここで総理、差別や暴力からの保護、これ差別禁止ということなんですよ。理解増進ではありません。そして、性自認、そして性的指向という表現使っています。これより後退させることはできないと思いますが、総理、いかがでしょうか。どうぞ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 御指摘があった昨年のこのG7首脳コミュニケを受けて、政府としては、引き続き先ほど申し上げた多様性が尊重される社会を目指していくということであり、そしてG7の広島サミットに向けて議論を整理していかなければならないと考えております。
その中で、差別禁止法案あるいは理解増進法案について御指摘がありました、という課題について御指摘がありました。
これにつきましては、差別禁止法案については既に議員立法として国会に提出をされていると承知をしております。理解増進法については、超党派の議連において議論が行われ、そして、そうした理解増進法という形で自民党を含め各党で今議論が行われている、こうした状況にあると思います。
こうした取組を政府としては見守っていきたいと思いますが、こうした議論が進むことは期待したいと思っています。

○辻元清美君 見守るよりも、もうすぐ五月のコミュニケにどう入れるかということを問うているわけです。だから、世界の潮流は、理解増進なんて、こんなの笑われますよ。入れられないですよ。だから、六か国の大使が書簡を出したんですよ。
私、関係者に聞きました。差別を防ぐことは私たちの原理原則であり責務だという文言がその書簡に入っているはずですよ。読みましたか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) これも従来から申し上げておりますが、G7各国とは様々な形で意思疎通を図っております。御指摘の手紙等について、このやり取りについて、従来から申し上げることは控えております。

○辻元清美君 この手紙は二月十七日に発出、その二日前にアメリカのエマニュエル大使が記者会見されているんです。御存じですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) エマニュエル大使の会見、幾つか行われていると思います。ちょっと御指摘の会見について、詳細承知しておりません。

○辻元清美君 大使はこう言いました。明確で曖昧さのない性的マイノリティーを保護する法律を希望する。岸田総理のリーダーシップに完全な信頼を置いている。
コミュニケにどう入れるかという話なんですよ。信頼に応えられますか。いかがですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) G7のこの首脳コミュニケについては、昨年のエルマウ・サミットでの成果をしっかり踏まえて関係国と議論を行い、内容を確定していきたいと思っています。大きな方向性は明らかであると認識をしております。コミュニケの内容についてはそうしたことで議論を続けていきたいと思いますし、国内における様々な取組は、そうした大きな方向性に基づいて具体的な取組を積み重ねていきたいと考えております。

○辻元清美君 バイデン政権ですね、政府関係者にLGBT関係の人、何人いるか報道されているんですけど、何人でしょうか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 御指摘の点、網羅的に承知しているわけではありませんが、政府、閣僚の中でいえば、例えばブティジェッジ米国運輸長官がLGBTQであるということ、公表しているということを承知しております。

○辻元清美君 約二百人と言われているんですね。そして、国務省の報道官もそうなんですよ。たくさんの人、サミットに来られます。
あの書簡を出したイギリスの大使、昨年の十一月、長女が同性婚をした、LGBTの人たちの権利保護の早期実現で日本に協力したい、こういう会見されているんです。御存じですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 承知しておりません。

○辻元清美君 あのね、イギリスの大使、娘さんが同性婚したと言っているんですよ。荒井秘書官の話聞いたとき、どう思われたか。だから、危機感持って書簡を出されたんです。
経団連の十倉会長、加盟企業に、この法案の審議が進まないことについて、先日こういう会見されました。世界は差別禁止ですよね、理解増進ではなくて。この会見の意味分かりますか、総理。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 会見の意味、御本人の考え、十分承知はしておりませんが、やはり多様性が尊重される社会でありたい、そういった思いが背景にある御発言ではないかと想像いたします。

○辻元清美君 世界で商売ができないということですよ、加盟企業が、グローバルに。インターナショナルな基準を満たせと。
経団連は六年前に、既に加盟企業にこのガイドライン出していますね。どうなっていますか。

○政府参考人(村山誠君) お答え申し上げます。
御指摘の日本経済団体連合会の二〇一七年の提言におきましては、考えられる具体的な取組例といたしまして、性的指向、性的自認等に基づくハラスメントや差別の禁止を社内規定等に具体的に明記とした上で、性的マイノリティーの存在を自社が認識していることを社内外に示すべく、LGBTへのハラスメントや差別の禁止を社内の方針として具体的に明記し、社内外に発信とされているところと承知しております。

○辻元清美君 六年前ですよ。
総理、G7のコミュニケ、先ほど、去年よりも後退はさせないと、去年のを踏まえてという発言されました。確認します。差別の禁止です。そして、性的指向、性自認という言葉がインターナショナルな言葉、ここはしっかり踏まえていただけると約束してください。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げたように、今年のG7首脳コミュニケの内容については関係国とこれから調整を続けなければなりません。具体的な文言について今確定的に申し上げることは控えます。

○辻元清美君 私はもう入れざるを得ないと思います。
そして、それまでに私は、差別をしっかり解消、禁止する法案を党議拘束外してもいいから日本で成立させておいた方が議長として堂々とやれると思うんです。いかがですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政府としては、性的指向、性自認を理由とする不当な差別や偏見、これはあってはならないと考えており、多様性が尊重され、全ての人々がお互いの人権や尊厳を大切にする、生き生きとした人生を享受できる社会を実現していく、こうした方向で取組を進めていく所存です。その大きな方向性も今申し上げたとおりであります。その中で、今現実の課題について一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと考えています。

○辻元清美君 私はもう踏まえざるを得ないと思います。
もう一点、ウクライナで、まあ行かれました。私、このウクライナでの戦争、これに対して、日本はほかのG7諸国とは違う貴重なポジションにあると思うんですよ、貴重なポジション。どういう特徴があると思いますか、日本は。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 日本の特徴、やはり日本のこの憲法との関係における様々なこの軍事的な装備品との関係ですとか、あるいは災害復興ということについて貴重な経験を持っているとか、こうした他の国にはない様々な日本ならではの支援の在り方があるんだと思います。こうした点をしっかり生かしながら先方のニーズに応えていく、これが我が国の立場だと考えています。

○辻元清美君 日本は、ウクライナに殺傷能力のある武器を唯一供与していないG7の国なんですね。私は、この武器供与しているほかのG7の諸国と違い、戦争終結に向けて、時が来たらロシアともある意味対話しやすい貴重なポジションに立つことができると思うんですよ。ほかの国は、ロシアを攻める兵器をどんどん与えていますからね。
私は、その立場を生かして和平の糸口を模索する、それくらいの外交をしたらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今後、和平あるいは復興、こうした段階を迎えることになる、これは想定されるわけでありますが、今何よりもやるべきこと、これは一刻も早くロシアの侵略をやめさせることであると考えます。G7としては、G7の結束を保ちながら、一刻も早くロシアの侵略を終わらせるために、強力なロシアに対する制裁と力強いウクライナに対する支援、これを行っていく、これを確認することがまず現状においては重要であると考えています。
その上で、その状況を見ながら、その状況に応じた我が国としての貢献を考えていくべきであると思います。

○辻元清美君 今、防衛装備品移転の見直しという話もあり、殺傷能力のある武器の輸出解禁という声も上がっています。しかし、私は、戦後日本は武器供与をしていない日本だからこそできること、仲介外交ですよ。今、力が発揮できると思うんです。この立場を放棄するのは、解禁して放棄するのはもったいないと思うんですね。
総理、解禁やめましょうね。いかがですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 防衛装備品の海外への移転については、国家安全保障戦略において、「特にインド太平洋地域における平和と安定のために、力による一方的な現状変更を抑止して、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や、国際法に違反する侵略や武力の行使又は武力による威嚇を受けている国への支援等のための重要な政策的な手段となる。」、このように記載されており、こうした観点からこの結論を出していかなければならない、こうした課題であると認識をしております。こうした議論は行っていかなければならないと思います。
いずれにせよ、我が国は、この憲法や国際法、国内法に従って様々な政策を進めていく、平和国家としての歩み、これは変わらないということ、これをしっかり理解してもらいながら、我が国として、国際社会におけるこの立場、貢献、しっかりと果たしていかなければならないと思っています。

○辻元清美君 武器供与をしていないのは肩身が狭いのではなくて、その立場を最大限生かして戦争終結への手腕を私は発揮すべきだと思います。自民党を含めて、戦後、私たちの先輩の政治家の皆さんが、日本をどうあるべきかという形作る一つだったわけですよ。私は、軽々しく放棄すべきではないと思います。
中国との関係なんですよ。ロシアサイドに追い込まないためにどんな外交戦略お持ちですか、総理。どうお考えですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) まず、中国とは昨年十一月、日中首脳会談も行いましたが、隣国であるがゆえに、様々な可能性がある一方で、様々な懸案、課題もある。こうした中にありまして、主張すべきことは主張をし、この中国、日中共に大きなこの国際的な責任をしっかり果たしていく、対話を基本としながら協力すべきことは協力する、こうした建設的かつ安定的な関係を双方の努力によって維持をする、こうした方針を確認をしています。
こうした中国との関係ですが、国際社会全体ということを考えた場合には、中国との間において、是非、法の支配における国際秩序、これを共に守るために責任を果たしていこう、こうしたことを中国にもしっかり働きかけていく。こうした意味で、中国にも、責任ある、この国際社会における責任をしっかり果たしてもらいたい、こういった働きかけをするべきであると考えます。

○辻元清美君 その働きかけの一つですね。ウクライナで、先日、総理は、ロシアの核使用はあってはならないという強力な発信を広島サミット、被爆地でしたいということを強調されました。私、この中国、十二項目の声明出しているじゃないですか。この八番目に核使用は認めないと入っているんですよ。私は中国も含めて、核は使ってはならないというこの一点で私は中国にも働きかけをして隊列に加われということをやったら力が大きくなると思うんですが、いかがでしょうか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 中国には、大国として、先ほど申し上げました法の支配に基づく国際秩序を維持するために責任を果たしてもらいたいと思いますし、同様に、核軍縮のこの議論の中にあっても、NPT体制において核保有国として責任を果たしてもらわなければならないと考えます。
是非、核軍縮・不拡散、この議論においても中国に国際的な責任を果たしてもらうべくしっかり働きかけを行うこと、これは重要なことであると認識をいたします。

○辻元清美君 林外務大臣、私、サミットまでに訪中されるなら訪中された方がいいと思うんです。やっぱり、サミットと同時に、中国もロシアの核使用は認めないということを同時に発信させる、していただく、それぐらいのことを話し合ったらどうでしょうか。いかがですか。

○国務大臣(林芳正君) 総理から今御答弁がありましたように、昨年十一月に日中首脳会談がございまして、ここで得られました前向きなモーメンタムを維持しながら、主張すべきは主張して、責任ある行動を強く求めながら、やはりこの諸懸案も含めて首脳間を始めとする対話しっかり重ねる必要があると思っておりまして、こうした建設的かつ安定的な関係を日中双方の努力で構築していくことが重要であると考えます。
私の訪中ですが、秦剛部長とそれから王毅主任からも改めて招待があったところでございますので、引き続き、様々な状況を踏まえつつ、具体的な時期を調整していきたいと考えております。

○辻元清美君 まあ必勝しゃもじのことを言われましたけどね、私は、ロシアを刺激するというよりも、どういうふうに着地させていくか、中国やロシアとどう向き合うかということが大きな外交の、総理の手腕どう発揮するかだと思いますよ。
トマホークへ行きます。
浜田さん、浜田外務大臣、あのね、トマホークはですね……(発言する者あり)あっ、防衛大臣、ごめんなさい。一二式などの配備までのつなぎでトマホークを配備すると、それでいいんですか。この間答弁されました。

○国務大臣(浜田靖一君) トマホークについては、令和八年度及び令和九年度に納入される予定であり、現時点において最新型のブロックⅤをイージス艦に搭載する計画としております。
イージス艦については、定期検査等の時期も踏まえつつ、トマホークの納入に合わせて適切な時期に改修を行ってまいりたいと考えております。

○辻元清美君 まあ、ほかのミサイルの開発、時間が掛かるから、つなぎまでトマホークをということですね。この間答弁されていました。

○国務大臣(浜田靖一君) 今お話にあったとおりです。私どもとすれば、その一二式までの間の間、それを埋めるためにトマホークの導入を図ったということでございます。

○辻元清美君 もう一度聞きます。
トマホーク、アメリカからの納入はいつですか。

○国務大臣(浜田靖一君) 先ほども申し上げたように、令和八年度及び令和九年度に納入される予定であります。

○辻元清美君 そうしますと、島嶼防衛用高速滑空弾の導入はいつですか。

○国務大臣(浜田靖一君) お尋ねの一二式の地対艦誘導弾能力向上型の地上配備及び島嶼防衛用の高速滑空弾については、令和五年度予算案において量産に必要な経費を計上しており、二〇二六年度から導入の予定であります。

○辻元清美君 あのですね、トマホークも二〇二六年と二〇二七年に分けて納入されると。つなぎと言っていたけど、この一二式とか島嶼用も二〇二六年導入なんですよ。
トマホーク、つなぎにならないんじゃないですか、総理。どうですか、総理。いかがですか。

○国務大臣(浜田靖一君) 国産のスタンドオフミサイルを所要量を整備するには一定の時間を要することから、それまでの間に十分な能力を確保するために、既に量産が行われているトマホークを導入するということとしたところであります。

○辻元清美君 でも、国産のそれらのミサイルも二〇二六年に導入と。トマホーク、いつアメリカから来るのと聞いたら、二〇二六年、二〇二七年。
これじゃ、つなぎにならないじゃないですか、総理。これは総理ですよ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今防衛大臣からもありましたように、国産のミサイルの開発、そしてこれを配備するのに時間が要する、それまでの間、既に量産されているトマホークを活用する。その間、この緊迫した安全保障環境の中で一刻も早く日本として体制を備えるためにこうした双方の手段を用意していく、こうした考え方に基づいてこの計画を進めていく、こういったことであると思っています。

○辻元清美君 トマホークも納入が二六年、二七年なんですよ。イージス八隻の改修も必要でしょう。
これ、総理、イージス艦に積むと言っているわけですよ。しかし、イージス艦というのはこの発射装置の数は限られているので、トマホークに割り振ることでかえって防空能力が低下すると自衛隊の元幹部が指摘しているんです。私もそう思いますよ。守りの艦船を攻めにも使うということなんですよ。防空能力低下するんじゃないですか、総理。いかがですか。そこは検討したんですか。

○委員長(末松信介君) 防衛省川嶋整備計画局長。(発言する者あり)取りあえず御答弁聞いてください、片道なので。

○政府参考人(川嶋貴樹君) 御答弁申し上げます。
確かに、一隻のイージス艦に積み込めるミサイルの数というのは一定の限界がございます。したがいまして、どのようなものをどのような数だけ装着させるかというのは言わば作戦上の問題でありまして、その都度あるいはその目的に応じて選択をしておるということでございます。

○辻元清美君 あのね、守りの位置と攻めの位置は違うんですよ。だから、守りが、防空能力低下するんじゃないですかと聞いているわけです。総理、いかがですか。

○国務大臣(浜田靖一君) 今お話にあった点については、我々とすれば、当然あらゆる事態を想定しながらその都度その都度対応していくというのが今まで考えてきたことでもありますし、その意味において、今後これを、能力が落ちるのではないかということを落ちないようにする努力をしてまいりたいと思っております。

○辻元清美君 防衛は努力でできません。二刀流できないんですよ、イージス艦は。
それでね、日本にはふさわしくありませんがというような答弁をこの前されましたね。私は、この間、敵の上陸部隊に撃つのかと言っても、ぐだぐだぐだぐだ答えられなかった。そして、今回も、つなぎにもならない、そして攻めのトマホークを守りの艦船に載せる。これ、もうトマホーク導入の根拠崩れたと思いますよ。
総理、元々総理は敵基地攻撃について、外務大臣時代、こういう答弁していたんです。敵基地攻撃について、装備体系、保有する計画もない、これは再三申し上げてきたところでございます。覚えていますか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 私が外務大臣を務めていたのは二〇一八年まででありました。その当時、政府としての考え方を説明したものであると認識をいたします。

○辻元清美君 いや、国民から聞いたら、外務大臣のときは装備をする予定もない、予定もないと言ってきたわけです。国民を欺いていることになりますよ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) そして、私が外務大臣を務め終えた後、様々な議論が行われた、そして政府としても一年以上にわたって防衛力の強化について議論を行い、そして昨年末、安保三文書を作成するなど基本的な方針を確定した次第であります。
かつての発言から今日までの間に国を挙げて大きな議論を行い、大きな方針を確定した、こういった作業があり今日があるんだということはしっかりと説明しなければならないと思います。

○辻元清美君 それでは、総理は具体的なシミュレーションをしたと言っていますね。シミュレーション、説明してください。
そして、予算委員会が始まったときに、分かりやすい例を示すことは考えられる。何か分かりやすい事例をここで示しましたか。今示してくださいよ、じゃ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 国会に対して、国会において様々な指摘を受けて、反撃能力に関する分かりやすい図式を示したと記憶しております。様々な形で説明を尽くしております。

○辻元清美君 今それを説明してくれと言っているんですよ。

○国務大臣(浜田靖一君) 防衛省は、従来より、将来の防衛力の在り方を検討する過程で自衛隊の能力を評価するためのシミュレーションを行い、防衛力の不足等を検証をしております。
今般の国家安全保障戦略の策定に際しても、相手の能力と新しい戦い方を踏まえ、想定される各種事態への対応について、能力評価等を通じた分析を行ったところであります。
例えば、侵攻部隊によるミサイル攻撃、戦闘機等による航空侵攻、艦艇部隊による海上侵攻といった状況を想定し、自衛隊がどのように対応するか検証することを通じた、我が国への侵攻に対処するために不十分な自衛隊の機能、能力の評価に加え、宇宙、サイバー、電磁波の領域や無人アセットを用いた非対称な戦い方、ハイブリッド戦のような新たな戦闘様相等を踏まえた将来の防衛力の検討などの様々なシミュレーションを行いました。
こうしたシミュレーションを通じて、スタンドオフ防衛能力、弾薬等の整備、防衛装備品の可動数向上等の持続性、強靱性を始めとする防衛力の抜本的強化の七つの重視分野等を導き出したところであります。

○辻元清美君 全然分かりませんよ。全然具体的じゃないよ。
これで、総理、国民には金だけ出せと言っているんですよ。そんなこと認められませんよ。今日、総括になりますけどね、私は結局、敵基地攻撃はやりませんと総理言ってきましたよ、安全保障環境が変わった変わったと言うけど、資料出せと言ったら、安全保障環境の説明も防衛省出してきたの全部黒塗り。ひどいのはタイトルまで黒塗りですよ。せめてこれぐらい、これで何が説明ですか。そして、具体的な例は一例も御自分の口からはおっしゃらない。しかし、金だけは出せ。
認められることはできないですよということを申し上げて、総理、LGBTは国際基準でやってくださいね、しつこいですけど。恥ずかしいですよ。
終わります。