つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

2024年5月22日 予算委員会 質疑全テキスト:定額減税、政治資金問題

2024.5.24

国会ブログ活動報告速記録・議事録国会質問

 

○辻元清美君 立憲民主・社民の辻元清美です。
まず、6月からの定額減税について、一、二伺いたいと思います。
これ、企業の給与明細への明記は、総理、義務ですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 給与やボーナスの明細について明記すること、これ昨年末の税制改正大綱で決定をしています。そして、3月末に公布した財務省令において、給与明細での義務的記載事項として定めております。

○辻元清美君 減税を幾ら減税されたかは企業に給与明細に義務としてしっかり書かせると。じゃ、増税のときも義務として書かせるんですか。どうですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) この明記については、国民の、国民への周知を行うことによって、経済的な効果、経済政策との整合性、こういったことを周知させるものであると思います。そういったことから、税制改正大綱で定め、そして財務省令において定めた、こうしたことであると考えております。

○辻元清美君 だから、増税のときはどうするのかと聞いているんですよ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 増税後、増税につきましても、増税後の税制、税の明細についてはこの明細書に明らかにされるものであると考えます。

○辻元清美君 特記して書かせるわけですね。
じゃ、具体的に聞きましょう。今回、医療保険料に上乗せする子育て支援金、これ、医療保険料にあなたは幾ら上乗せしましたよということをきちんと明記を義務付けるんですね。よろしいですね。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 子ども・子育て支援金の話ですが、これは税ではなくして、これは医療保険、保険と位置付けられております。そして、その医療保険として、医療保険と併せて徴取する際に明細等が書かれることになると考えます。

○辻元清美君 これ、子育て支援金はあなたは幾らプラスされますよというのが書かれると、きちんと、そういう理解でいいですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 税につきましては、控除される額等については明らかにいたします。そして、御指摘の支援金については、これ、医療保険と位置付けられています。取扱いが異なると考えています。

○辻元清美君 それ、おかしくないですか。医療保険に溶け込ませるんですか。別に徴取するとおっしゃっているわけだから、医療保険料に、あなたの支援金はこれだけ子育てのためにプラスしますよと、これきちんと明記するという理解でよろしいですね。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) これ、制度として支援金の導入までにそうした詳細については確定することになっていると承知をしております。

○辻元清美君 あのね、減税は書いてアピールするわけですから、これ、医療保険も、幾ら自分が子育て支援金に上乗せされているのか、ここでちゃんと明記すると宣言してくださいよ。するべきですよ、公平公正に。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) その、法律上、明記する、義務的に明記する事項と定められているものではありませんが、いずれにせよ、これ制度導入までに詳細について確定するという扱いになっていると承知をしております。

○辻元清美君 結局、岸田政権は、国民に減税はアピール、増税、負担増はステルス、隠すということがはっきりしたじゃないですか。そういう姿勢じゃないですか。
あのね、総理、これ、企業などから、たった一度の減税のために煩雑な事務作業、システム改修が必要になると悲鳴が上がっているんですよ。一、二声を紹介しますと、国が減税しますよのアピールのために社員も会社も振り回されている感が半端ない、こうした何の価値も生み出さない事務負担が日本の民間の競争力を損なっていることに気付いていないのだろうかとか、手間を増やされた恨みの方が深く刻み込まれるだろう、こんな声あふれていますよ。
総理、ここは確認します。企業などに相当の負担を掛けているということは御認識されていますね。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 負担が生じるということは承知をしておりますが、昨年来の議論の中で、年末の税制改正大綱の中でこうしたこの取扱い明記するということ、これを決定をしております。これは、税制をめぐるこの政策的な議論の中でどのようにこの問題は取り扱うか、その一環として決定されたものであると思います。
明記することが、この政策効果を国民の皆さんに周知徹底する、周知して知っていただく、こういったことにおいて効果的であるという観点から、昨年の末決定したものであると考えております。

○辻元清美君 あのね、そうしますと、先ほど答弁で、6月に住民税をゼロ円にしたと、これも不可解なんですよ。
何で6月がゼロ円で、あとはずうっとちょっとずつこうやるわけですか。なぜなんですか、6月住民税ゼロ円にしている理由は。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 住民税についてそのような取扱いをしたということは、過去の例を参考にして取扱いを決めたと承知をしております。

○辻元清美君 これ、6月に効果を知らしめる。で、総理こう言っているわけですね、自民党の会合でおととい。給与や賞与の支払時に減税の恩恵を国民に実感していただくことが重要であり、給与明細に明記されるようにするとともに、集中的な広報などの発信を強めていくと。
これ、減税が、あなた減税してあげたわよと国民に恩恵を分からせて、わざわざ宣伝するようなものですか。おかしいですよ、これ。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今の経済、30年間続いた負の経済のスパイラルから脱するか、大変重要な時期を迎えていると承知をしています。そういった議論を、昨年末からこの議論を続けてきました。
その中にあって、経済の好循環、これを実感していただく、物価高騰に負けない所得を実感していただく、こういった観点が消費や次の投資に向けて大変重要である、こういった議論が行われてきたと承知をしています。それを多くの国民の皆さんに理解していただく、感じていただく、これは30年ぶりにこの経済の好循環を回復するために大変重要な考え方であるということから、今答弁させていただきましたような対応が昨年末決定されたものであると承知をしています。
この経済をこの好循環、経済の好循環、前に進めていく上でこうした取組は大事でありますし、そして、政府として広報に力を尽くすという指摘、これは政府として当然のことであり、国民の皆さんに対して発信を強めていくこと、これはしっかりと行っていきたいと考えております。

○辻元清美君 あのね、こういう声出ていますよ、国民から。一回減税しただけで少々恩着せがまし過ぎるのではないかと。
で、6月ゼロにしているでしょう。減税してあげたというのを、企業に負担させて、そして給与明細に書かせて、インボイスとかいろいろ大変なんですよ、企業も、どんどん事務量増えているんですよ。そして、恩恵を知らしめて、そしてわざわざ住民税を6月ゼロにして、これ、6月に選挙の照準を当てて組み立てた選挙対策だとも言われているんですよ。そうでしょう、皆さん、違いますか。(発言する者あり)
あのね、もういいよ、あなた。あなたはいいですよ。もう下心ありありなんだから。

○委員長(櫻井充君) 御静粛に、御静粛に願います。

○辻元清美君 で、そもそも、総理、減税減税って、自民党は裏金で脱税しておいて何を言っているんだと、国民にそう思われていると自覚した方がいいと思いますよ。
それでは、政治と金、行きます。
自民党の今回の改正案ですけれども、完全に抜け穴を塞ごうというのではなくって、抜け穴をちょっとだけ小さくするからしっかり抜け穴残しておいてねというのが自民党の案だと思うんですよ。
まず、政策活動費、一昨年と昨年、自民党、政策活動費は幾ら使ったか、そして今年の予算は幾ら計上しているか、答えてください。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) まず、最初の質問が政策活動費を昨年、一昨年幾ら使ったか、こっちの質問ですが、これ、まず政治資金については公開すべきもの、これは、法に従って他の政治団体と同じ時期に公平に公開しているものであります。昨年の収支報告書、まだこれは公開されておりません。よって、現在公開されている一昨年、令和4年度の政策活動費の支出についてお答え申し上げますと、14億1,630万円であります。
そして、予算が幾らかという御質問でありますが、これは、今申し上げたように、法に従って公開するべきものでありますが、予算については公開の対象となっておりません。よって、自民党として公開はしておりません。

○辻元清美君 約10億円、14億円、領収書の要らないお金を自民党は使っていると。
これ、2日前の総理の答弁で、政策活動費について、何に使ったのか分からない、本当に全部使ったのだろうか、私的流用があるのではないか、こうした疑念を払拭しなければならないとお答えになっているんですよ。
そうすると、適正に使われたか、私的に使われていないか、この自民党案の項目だけの報告では領収書を見ないと確認できない、そうじゃないですか。どうやって確認するんですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政策活動費については、これも予算委員会で度々議論になりましたが、この党勢拡張等に使われるお金ですが、中に、内部においてこのお金の、お金を使う中で、個人のプライバシーですとかあるいは企業の営業秘密、さらにはその政党のこの大きな方向性について、外部の政治勢力やあるいは外国に知らせる、知られることになる等の点を配慮する必要があるということを説明させていただきました。
それで、政策活動費については、この領収書、これ全て明らかにするということになりますと、今言った点においてこの様々な不都合が生じる、こういったことから、この領収書を全て公開することについては慎重に考えなければならない、こうしたものであるという説明をさせていただきました。
そして、領収書等に、内部においてこの使途を確認する、これは、内規に基づいて領収書等も含めて明らかにする、こうしたルールを定めて確認するということになると承知をしております。

○辻元清美君 あのね、例えば、安倍派幹部だった萩生田さんは政調会長時代、世耕さんは参議院会長時代、政策活動費使える立場にいましたね、幹部ですからね。これらの幹部、安倍派五人衆として、多額の裏金作りの張本人たちなんですよ。二階幹事長、50億。この人も、二階派の会計責任者、立件。今10億近く使っている茂木さんも、脱法的茂木方式ってこの委員会で指摘されたじゃないですか。
裏金や脱法幹部たちが政策活動費だけは適正に使っていたので信じろと言われても、信じられるわけないじゃないですか。いかがですか。そこを国民がおかしいと言っているわけですよ。だからメスを入れろと言っているんですよ。言っていること分かりますか。使っていた幹部たち、みんな脱法とか違法をやっていたじゃないですか。どうですか。だからやめようと言っているんです。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回、派閥の資金、あるいはそれぞれ個人の政治資金団体等のその収支、こういった点でこの指摘がされている、これは御指摘のとおりであります。
しかし、政策活動費は、公党であるこの自民党、政党として取り扱うものであります。政党としてこの政策活動費について内規を定めて、それに従って取扱いを定めているということであります。こういった点で、より強いこの政治資金に関する目が注がれる、こういった仕組みでありますので、御指摘の点についての疑念が生じない、こうしたルールが定められていると考えております。

○辻元清美君 じゃ、総理がおっしゃっているのは、裏金はどんどん作っていたけど、同じ人物が政策活動費は適正に使っていましたと、こう言いたいわけですか。
じゃ、証明してくださいよ。領収書を出すなりしないと証明できないでしょう。裏金作りまくっていた人たちですよ。同じ人たちですよ。これ、政策活動費は正しく使っていましたってどうやって証明するんですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政党の内規としてルールを定めているわけですが、これは、これも委員会の中で度々答弁をさせていただいておりますが、これは、この政務、政策活動費について税務当局等から説明を求められた場合には説明ができるようにしてある、私自身もそのように申し上げておりますが、党としても、累次にわたって関係者に対して政策活動費の使用について説明できるように徹底すること、これは党として確認をしているところであります。

○辻元清美君 例えば萩生田政調会長、これ、2,728万円の裏金で問題にされています。でね、虚偽訂正疑惑まで出てきているんですよ。
机の鍵付きの引き出しに現金で裏金を保管していたと。しかし、この使途としての提出した領収書の写しにクレジットカードの支払が貼り付けられているとか、ほかにも、一日で110万3,640円ステーキ屋で支払った4年前の領収書があったりね。これ、領収書をかき集めて、この裏金を訂正するのをまた虚偽で上塗りしているんじゃないか、こういう可能性まで出てきて、ただ、この萩生田さんは政倫審に出ていないんですよ。こういう人が政策活動費を扱ってきたんですよ。そう言うならば、政倫審に全員出しなさいよ。衆議院44名、参議院29名、ちゃんと弁明をさせてから政策活動費について四の五の言えばいいけど、それもさせていないでしょう。
じゃ、ここで約束してください。そんなに政策活動費、領収書の要らないお金が欲しいんだったら、衆議院44人、参議院29人、政倫審に自民党の総裁として全員首をそろえて出します、ここで宣言してください。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政策活動費についての党の取扱いは先ほど申し上げたとおりであります。
そして、それぞれのこの事案に関与した人間が自らの説明責任を果たすこと、これは当然重要なことであります。今日まで、検察の捜査を経て自ら会見等を行うなど様々な説明努力は続けられてきたわけではありますが、今後ともこのそれぞれの実態についてそれぞれの立場に応じて説明することは重要であると考えます。
その中で、御指摘の政倫審への出席でありますが、これについては、その政倫審、国会のルールがあります。この政治責任、道義的責任を審議するための弁明を行う場であるということから、この政倫審については説明者の意思が尊重されるというルールになっています。そのルールに従って、この出席、あるいは委員会の、審査会の取り運びが行われるべきものであると考えます。

○辻元清美君 もう、ちょっと悪いけど、見苦しいですね。今自分が置かれている立場どうか、分かっているんですかね。総理はまないたのコイですよ。
もう自民党は裏金も作りまくりました。これだけ政治不信招いたので、野党の皆さんで政策活動費やそれから企業・団体献金や規正法の改正案、どうぞ御協議いただいて、自民党はそれに従いますという、あなたの正しい取る立場はそういう立場なんじゃないですか。いかがですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回の事案を引き起こした、このことについて自民党が真摯に受け止め反省しなければならない、これはそのとおりであると思います。
それについて、この政治責任、刑事責任、説明責任、これを果たしていく努力、これは当然求められるわけでありますが、再発防止という観点につきましては、この法律を各党共通のルールとして作るわけであります。実態へ、この今回の事案に対する再発防止と併せて日本の民主主義をどう維持していくのか、こういった観点からも、この法律を作っていくことにおいては、自民党としてもこの議論に貢献していくことは重要であると考えます。
是非、特別委員会の議論に自民党としても真摯に向き合っていきたいと考えています。

○辻元清美君 斉藤国土交通大臣に伺います。
公明党は、立憲も政策活動費はやめたんですよ。公明党は一切やっていないんですね。

○国務大臣(斉藤鉄夫君) 国土交通大臣としては今の御質問にお答えする立場にはありませんが、その上で、公明党に所属する一議員として申し上げれば、党から議員個人への政策活動費の支給は行われていないと、このように承知しております。

○辻元清美君 あのね、斉藤さん、斉藤さんも与党です。与党として、公明党、政策活動費、領収書の要らないお金がなかったら何か仕事に差し支えることがありますか。

○国務大臣(斉藤鉄夫君) 私自身、公明党の幹事長も務めましたが、政策活動費の支給は受けておりません。そして、活動に支障を感じたことはございません。

○辻元清美君 何で自民党だけ支障を来すんですか。総理、参議院では自民党は過半数持ってないじゃないですか。どこかの党に頼るしかないわけですよ。
ちょっとくぎ刺しておきたいけど、パーティー券について、自民党は10万円、公明党は5万円、それでは6万円で妥協しようというような茶番で乗り切ろうとはしないと、ここで約束してください。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党と公明党、与党の立場から、政治資金規正法の改正についても真摯に議論を重ね、そして改正の方向性については一致をしたと承知をしています。その中で、政策活動費の透明性を向上する、さらには御指摘の政治資金パーティーにおける公開基準の引下げを行う、こういった方向性については一致をしています。
しかし、自民党も法案を取りまとめました。そして、これから特別委員会で議論が行われます。その中で、各党の議論の案とも突き合わせながら結論を出していくべきものであると思います。具体的な数字等について、今ここで私から申し上げることは控えなければならないと考えております。

○辻元清美君 自民党の言う政治活動の自由は、自分たちだけが裏金を作って違法、脱法する自由だったと国民は気付いたんですよ。自由は信頼があるから認められる。自民党は政治の信頼を壊しました。その自民党が政治活動の自由を盾に、自分たちの自由に使えるお金を残せと言うのはもうやめた方がいい。盗人たけだけしいと言われますよ。
私たちの党もかつてあったんですよ。でも、やめたんです。政治に信頼を取り戻すために、与野党を超えて政策活動費は一斉にやめようと私たち呼びかけているんですよ。一緒に政治の信頼取り戻しましょうよ。信なくば政治の自由なし、そして信なくば政策活動費なしですよ。
総理、これが肝なんですよ。政策活動費やめると一緒に決断しましょう。どうですか、もう一回。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政策活動費、自民党においては、党勢の拡張、政策の立案、そして調査研究等に使うために、党幹部、役職に応じて支給されているものであります。
そして、こうした活動費、今現在こうした政策活動費を使っている、いない、これは党によって様々でありますが、過去においては、それぞれの政党においてこうした活動費が使われてきた。それはすなわちその政党の自由との関係だということ、これはもうこの予算委員会においても度々これ議論を行ってきたところであります。
そして、その政党活動、政策、政治活動の自由との関係において、これを一概に禁止するというのではなく、透明性を高めていくことが重要である、こういった議論を申し上げております。
こういった考え方からどうあるべきなのか、これを特別委員会で議論するべきであると考えております。

○辻元清美君 最後に一言、最後に一言申し上げます。

○委員長(櫻井充君) 時間です。時間です。

○辻元清美君 やっぱり、岸田さん、あなたじゃ駄目ですよ。国民の手で政権を替えていただくしかない。最後にこう申し上げて、終わります。がっかりしました。