3月3日。嬉しい報告が。国交副大臣時代、私は英への高速鉄道車両のトップセールスを担当し、昨年5月には英国の女性副大臣とロンドンで会談した。ガンガン独仏と競りあいになっていたから、契約が取れるかどうか、ずっと気になっていたのだ。
世界の鉄道市場は、カナダのボンバルディア、ドイツのシーメンス、フランスのアルストムの「3強」に加え、アジアの企業も成長著しい「激戦市場」。私自身も、「大きいのが一つ決まれば欧州への足がかりになる」と勝負をかけた「営業」だった。
この日の新聞報道で日本が500両の車両販売、6千億円の受注をほぼゲットしたことは知っていたが、あらためて国交省の担当者が報告に来た。大雪などの過酷な条件でも大きなトラブルを起こさずに運行できたことが高く評価されたと可能性大のこと。元々1兆円規模の受注だったが、それでもメンテナンスも含めて受注できそうということ。
※なお、ボンバルディアの工場がある英地元紙もこの一件を大きく報じている。
Japanese lobbying pays off as Bombardier loses out on ￡4.5bn train deal

実はこれが国交副大臣としての最後の仕事となった。旅先で連絡を受けた私は予定を切り上げて帰国し、社民党の政権離脱にともない副大臣を辞任したのだ。それだけに思い入れの強い案件だった。
日本の車両技術は極めて高い。官民で力を合わせて、日本の強みを世界に紹介していきたい。