保坂展人さんが世田谷区長に当選した。
本当に、本当にうれしい。
私は1996年の初当選以来、国会で保坂展人さんとずっといっしょに働いてきた。
国会の質問王で、子どもの問題にはとくに真剣に取り組んできた。保坂さんのまなざしはいつでも一番「弱いひと」に向けられてきた。
政権交代があったとき、与党の議員や官僚から「保坂さんがいないのは残念だ」という声をたくさん耳にした。
本当に「仕事ができる」議員の一人だった。
その保坂さんから「世田谷区長選挙に出ようと思う」と相談を受けたとき、私は迷わず背中を押した。
未曾有の災害が現実のものとなり、日本中の自治体が他人事ではなく新しいビジョンを考え直さなければならないいま、あらゆる力を集めなくてはならない。
保坂さんの力が活かされないのはもったいない、と。
国政にずっと携わってきた保坂さんが自治体首長の選挙に出ることに、周囲からはとまどいの声もあったという。決断が選挙の直前だったこともあるだろう。
しかし私が辞職後に選挙に出たときも、社民党を離党したときも、厳しい決断をしてきた。政治家にはそんな決断が必要なときがある。保坂さんにとっても大きな決断だったと思う。
今回の当選は、その保坂さんの覚悟がしっかり有権者に伝わった結果だと思う。
保坂さんの世田谷区長就任あいさつは、「行政は安定して継続すべきで、95％は継承する。ただ、新しく変わったのだから、5％については新しい挑戦に向かっていきたい」というもの。
私はこれを聞いて、腹が座ったな、と感じた。
保坂展人はとにかく仕事をする。そのことを、そばで見ていた私はよく知っている。
保坂さん、このシンドイ局面、力を合わせて乗り切っていきましょう。