つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

立憲主義の意味について、共通認識を━━憲法審査会の議論始まる

2011.11.19

国会ブログ

週末に始まる「提言型政策仕分け」の準備で、膨大な資料を読み込む日々が続いている。
その中で、同時並行でさまざまな議論を重ねている。
14日月曜日、地元の農業祭や文化祭を回るあわただしい週末を終え、東京へ。14時から東日本大震災復興特別委員会で二重ローン問題を議論。
15日火曜日、午前中は、私が事務局長を務める私鉄交通政策議員懇談会で交通基本法の勉強会。法案の行方や成立後のビジョンについて、参加の議員と問題意識を共有した。
午後の本会議終了後、岩波書店「世界」の取材。その後、衆議院外務調査室に調査依頼したオバマ政権の抱える課題などについて、報告を受ける。
「仕分け」本番の段取りなどについて行政刷新会議事務局から報告を受けたあと、国土交通委員会コアメンバー会議、民主党政策調査会役員会などに出席。
16日水曜日、早朝からあわただしく面会が続く。ピースボート時代からいっしょに運動をしてきた研究者の方や、まちづくり関係の実践者と面会。その後、11月末の訪韓に向けた「日韓議員連盟」事前勉強会に出席。
食事をとる間もなく、午後のスケジュールへ。
大阪の商業関係の方々と意見交換した後、韓国大使館の新しい参事官といまの日韓関係の課題について意見交換。先日の選挙で当選した新ソウル市長の朴元淳さんとは旧知の仲。同じ市民運動出身だ。朴市長がかつて韓国で出版した著書で、NGOスタッフから政治家になった私のことがを紹介してくれた。韓国はドラスティックに政治が動いていくことを、またも実感。
走って国土交通部門会議へ。終了後、民主党の社会保障と税一体改革調査会総会へ。医療・介護について政府ヒアリングを行う。夜は、湯浅誠さんら社会的包摂政策をいっしょに進めているメンバーと意見交換。
17日木曜日、9時10分から憲法審査会。中山太郎・前衆議院憲法調査会会長に参考人として報告を受け、各党からの意見聴取。自由討論の時間、まず自民党議員から憲法第96条の「改憲発議に必要な国会議員の3分の2以上の賛成」を「過半数に緩和すべき」という意見が出た。私はすぐに手を上げ発言。「立憲主義の意味について、共通認識をもつべきである」と訴えた。憲法第99条の憲法尊重擁護義務は、為政者が守るべきルールを国民の側から示されていると認識すべきで、この認識を共有すべきだと訴えた。新しい議員などのなかには「憲法は国民がまもる最高のルールだ」ととんでもない勘違いをしている人たちがいるので、初回に釘をさしておいた。その他、以下のような論点を述べた。
・憲法調査特別委員会での国民投票法案の審議での混乱は、単なる政局がらみのものではなかった。当時の安倍総理が「私の内閣で憲法改正を実現する」と述べるなど、憲法を遵守するべき行政の長が改憲を公約にすることが問題にされたのだ。
・かつて委員会視察では「国民投票」をすでに行っている国を訪問、関係者に話を聞いた。そこでは、国論を二分するような問題は国民投票による「憲法改正」になじまない、国民のなかから「ここを変えてほしい」という大多数の意見がわきおこってはじめて、国会がその意見にどう応えるかという姿勢で臨むべき━━という指摘があった、と紹介。
・憲法を変えやすくハードルを低くすると、政権交代のたびに争点になった主張によって憲法が変わる可能性もあり、政治が不安定になる。
その後、自民党議員が次々発言し、憲法改正を急ぐ意見が相次いで自由討論は終了。私はもはや国会憲法論議の最古参メンバーの一人。「立憲主義とは何か」という根本から議論を進めていく。
その後、衆議院本会議場でブータン国王の演説を聞く。衆議院本会議の後、民主党政策調査会役員会。
18日金曜日、朝から複数の方々と面談・意見交換。その後内閣府に移動して、「仕分け」の最終勉強会。衆議院本会議の後、猛スピードで地元へ。大阪府知事選挙の応援に入る。
19日土曜日は、朝から文化祭を回った後、神戸で行われた自治体議員への改正NPO法・新寄付税制の説明会。じわじわと、改正NPO法の意義が広がっている。制度は使われて、細かく修正を重ねて使い勝手のよいものになっていく。これからも全国を回って、しっかり広げていきたい。
その後、大阪ダブル選挙の応援へ。夜、前原誠司・民主党政調会長と京都で合流、政策作りでお世話になっている方々と懇親。最終一本前の新幹線で東京へ。明日朝から、「提言型政策仕分け」に突入だ。