5月16日、超党派の女性議員で橋下発言に抗議する緊急記者会見をおこないました。
参加した議員は、菊田真紀子（民主）、福島瑞穂（社民）、糸数慶子（無所属）、亀井亜紀子（みどり）、田村智子（共産）、谷岡郁子（みどり）、蓮舫（民主）、林久美子（民主）、郡和子（民主）、森ゆうこ（生活）、辻元清美（民主）の11名。
会見での辻元清美の発言は以下のとおりです。（全文）
大阪が地元の辻元清美です。
今回の橋下市長の発言は、”戦争遂行のためには女性の性を利用する”ということを肯定したに等しい。これは女性の人権に対する侵害だけではなく、男性のみなさんに対する侮辱、屈辱でもあるというように、私は思います。
「男っちゅうのはそういうもんや」と言わんばかりの発言を繰り返しているということで、これは言ってみれば、男女を問わず人権を侵害していると思います。もう、大阪の恥ですよ、と私は思ってます。国際的に見ても、橋下さんは大阪をグローバルな町にするとか、大阪の子どもをグローバル人材に育てると言ってきた。ところがまったく、そのトップに、府知事や、そして市長を務めている人が、グローバルな人権感覚がないということを世界に知らしめたということで、本当に大阪人として恥ずかしいです。
そして最後に、これに対して石原慎太郎共同代表も、戦争と売春はつきものだという趣旨の発言をしたり、松井日本維新の会幹事長・大阪府知事も、本音で言った、というような発言をしています。本音でそんなこと思ってたんか、と。そこが問題でないかと私は思います。
日本維新の会として、これが公党の見解であるのかどうか、はっきりと党としての見解もお示しになるべきではないかと思います。
橋下さんは一刻も早く謝罪、撤回を、大阪人のためにもしていただきたいと思っています。
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（記者からの、「今回の発言は安倍総理の国会での発言が発端となっていると思いますが」という質問を受けて）
今回の橋下さんの発言の中に、第一次安倍政権のときの、従軍慰安婦に関する閣議決定もあり、と言ってるんですね。この閣議決定というのが、実は私が、第一次安倍政権のときに、従軍慰安婦問題について提出した質問主意書に対する答弁書を根拠に、国会の中でも、安倍総理がそれを根拠に、あたかも何か、見直す材料のように使ってきた。それが飛び火したというように、私は橋下さんの発言を聞いていて思います。
ところがこの答弁書の閣議決定は、歴代内閣と同じことを言っているにもかかわらず、それを根拠に、何か新しく第一次安倍政権のときに、慰安婦問題について見解を出し、見直すことができるような根拠に、詭弁で安倍さんが使ってきたことも、ひとつの大きな引き金になっているのではないかと、私は橋下さんの発言を聞いて、思っておりました。
ですから、歴史修正主義の負のスパイラルに入っている。あちこちに飛び火をして、やはり総理大臣がそういう姿勢であるならば、あちこちに飛び火をしてしまうんじゃないか。この負のスパイラルを断ち切らなきゃ、日本は国際的な信用を勝ち得ないと思います。

計11名の女性議員が記者会見に参加しました。

記者会見の会場には、テレビカメラの他、多数の記者が訪れました。

橋下氏の発言は、男女問わず人権を侵害した発言であり、また安倍総理の歴史修正主義的な発言にきっかけにした負のスパイラル現象であると発言。