つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

活動報告・国会質問・質問主意書

ワシントンよりNPO議員連盟訪米報告

2013.10.3

9月30日から1週間、ワシントン・メリーランド・ニューヨークを訪問しています。
今日、ワシントンでの会談が全て終わりましたので、中間報告です。
9月29日、堺市長選挙で応援する現職が大阪維新の会の候補者に勝ったので、すっきりした気分で翌日、アメリカに向かいました。
メンバーは江田五月議員(民主)、中谷元議員(自民)、阿部俊子議員(自民)、谷間正明議員(公明)、阪口直人議員(維新)、山内康一議員(みんな)、そしてNPOシーズの松原さんと鈴木さん。私は幹事長として、準備をしてきました。
NPO議員連盟所属の議員は毎月会費を積み立てているのですが、各党の代表者が渡米し、今後のNPO政策を発展させていくため、オバマ政権が力を入れるアメリカの政府とNPOから実態を直接聞いてみよう、ということになりました。
共産党と社民党は今回は参加できませんでしたが、超党派での訪問になりました。
元防衛大臣の中谷さんからピースボートの私まで。憲法や安保では激論を戦わせていますが、NPO政策発展のためには、力を合わせる、というのがこの議員連盟の特徴です。
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ワシントンのシンクタンクURBANINSTITUTEにて。URBANINSTITUTEはNPOの分析や政府との連携をしている機関。
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今回の訪米、中谷さんと私は一足先に発ったメンバーを追いかけ、シカゴで合流して現地に向かいました。
さて、10月1日。
総合的なシンクタンク「Urban Insutitute」でNPO担当者より総括的な話を聞く。
アメリカには160万団体のNPOがある。病院や学校も入っているので、数字は大きい。オバマ政権ではソーシャル・イノベーション・ファンドでNPOを財政的に支援している。政府に提供された額と同額の資金を民間から集めなければならない。財政的自立を促している。
国務省(外務省)では国際協力関係の2カ所と日本部を訪問。海外援助などNPOとの連携を重視、ケリー国務長官直属の担当官を置いている。もうすぐ日本に赴任するケネディー大使とも近い大物元国会議員だ。宗教をベースにした慈善活動の担当者とも意見交換。
日本でも有名なグレン・フクシマさんが所属する「Center for American Progress」では、外交や経済の話題も。
夜は在米日本大使館の泉公使と食事。泉公使はつい先日まで上海に赴任していた。米中関係の話を聞く。
10月2日
時差で早く目が覚める。早朝の散歩。ホワイトハウスまで行ってみる。
アメリカでは上院と下院のねじれでオバマケアについてモメていて、予算が組めず、政府機関はほとんどシャットダウン、強制休業中。
どこも政治はややこしいが、ホワイトハウスを照らす朝日はきれい。
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午前中、「The Case Foundation」へ。企業の社会的責任について議論。
法律事務所「Capin and Drysdale」ではNPO優遇税制について。日本では認められていない事業や不動産、絵画などの物品もアメリカでは認められていることなどお聞きした。
移動中の車中でサンドイッチをほおばる。食事の時間もモッタイナイ。
午後は議会などへの影響力が強い「Independent Sector」へ。全国的にNPOを束ねている。法案を潰す力も持つロビー力もある。
会計事務所「Deloitte」では資産家からの寄付の相談なども受けているといった状況を伺った。日米の寄付文化の違いを痛感。
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さて、残念なことが。
オバマ政権が肝いりでホワイトハウスに設置した「Office of Innovation and Civik Participation」のグリーンブラッド大統領特別補佐官とお会いできるはずだったのだが、政府のシャットダウンのために会談できなかったのだ。私もかつて総理大臣補佐官を務めたので意見交換を楽しみにしていたのに。ソーシャルビジネスの可能性について議論したかった。またの機会を作ろう。
さて、今日はワシントンからメリーランド州に向かう。州とNPOの連携の調査だ。そして、午後はボルチモアから列車でニューヨークへ。
今日の調査も現地から追ってご報告いたします。