辻元委員
開示の状況を言っているのではありません。
武装した米軍の兵士を運んでいるという結果だったわけです。しかし、それを、当時の大臣は、国連の職員などだと言ってきたわけです。
もしも本当に大臣が知らなかったのならば、知らなかったら、これは大問題です。そして、知っていて、わざとそういう答弁をしたということであるならば、それは国会に対しても虚偽の答弁をしているし、さらには、情報公開請求を何回してもこの黒塗りで出してきて、そして、傍論というのは当時からその答弁をされていました。同じ答弁です。何も変わっていません。
しかし、一つの裁判所で憲法違反という判断が出た。法令違反などをしていることを隠していたということにもつながりかねないわけですよ。今でもこういう実態ですよ。
ですから、これを市民団体やジャーナリストがいっぱい取材したり、自衛官に聞いたりして、実態がわかってきたわけです。ところが、特定秘密保護法案では、方法によっては、そういう人たちが情報をとろうとしたら教唆や扇動に当たるかもしれない。
そしてさらに、このように、法令違反、または国会で虚偽答弁をしている。法令違反の情報を特定秘密などにして隠した場合ですよ、隠した側ですよ。森大臣、隠した側には処罰がありますか。
小野寺国務大臣
まず、本件にかかわる内容でありますので改めてお話をしますが、このような空輸実績については、注意レベルでありますので、特定秘密に指定するということ、今現在、防衛秘密に指定するということには当たらないということです。
辻元委員
注意でもこのレベルだから問題だと言っているわけですよ。(小野寺国務大臣「委員長」と呼ぶ)違う。森大臣、お答えください。もうあなたはいいですよ。全然いいですよ。
小野寺国務大臣
委員に改めてお話をさせていただきますが、これは相手国の、この情報については安全にかかわる内容でありますので、このような対応をさせていただいたということはぜひ御理解をいただきたいと思います。
辻元委員
では、米軍の武力行使と一体化すると言われている米軍の輸送を大臣は知らなかったんですか、国連の職員とごまかしていたんですかということを問題にしているわけです。
もういいですよ。森大臣にお聞きしたいと思います。(小野寺国務大臣「事実誤認がありますから」と呼ぶ)委員長、委員の指名によってやるんでしょう。
額賀委員長
事実誤認があるそうですから、その答弁の後に森大臣に話させます。(辻元委員「いいです、もう」と呼ぶ)いや、事実誤認だと言うから、ちゃんと説明をさせます。(辻元委員「私は意見を言っているだけですから、結構です。森大臣にしてください。もういい。森大臣、答えて。森大臣が手を挙げているんだから」と呼ぶ)いや、関連事項ですから。事実誤認だと言うから、ちゃんと説明をさせた上で、森大臣にさせます。(発言する者あり)
では、速記をとめてください。
〔速記中止〕
額賀委員長
では、速記を起こしてください。
小野寺国務大臣
御指摘の中で、イラクにおいて米軍人についての輸送を隠しているというお話がありましたが、当時の国会でも、イラクにおいて米軍人を輸送していることはお答えをしているということであります。
辻元委員
私は何回も聞きました。答えていただいておりません。
森大臣にお聞きします。
例えば、先ほど、違法なことを隠した場合というのがありました。後でそれが違法なことを隠していたということがわかったときに、隠した側ですよ、行政の長及びそれを幇助した者、これは罰せられますか、本法では。
森国務大臣
まず、前提でございますけれども、御指摘の事案については注意レベルの文書ということでございますので、これが特定秘密になることはございません。
また、その不開示の理由については、情報公開法上の理由があった。つまり、人命がかかっていたということでございますので、特定秘密だったとすればというような仮定の御質問になってしまうと思いますけれども、本件とは全く関係のないということをまず申し添えさせていただきまして、御質問の、違法の事実を特定秘密に指定した場合にはどうなるのかということでございますが、指定自体が無効になります。
辻元委員
指定した者は罰せられないんですか。
額賀委員長
指定した者というのは。