つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

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2006年5月30日 安全保障委員会

2006.5.30

議事録

164-衆-安全保障委員会-8号 平成18年05月30日

辻元委員

社会民主党・市民連合の辻元清美です。

私は、先ほどから皆さんが取り上げていらっしゃいます米軍再編に関する閣議決定、その中でも、この普天間の代替施設関連で質問をしたいと思います。

額賀長官にお伺いします。

今のやりとりをお聞きしておりまして、私は、長官、やはり今の稲嶺知事の立場をかなり深刻にお考えになった方がいいと思います。ぶら下がりで閣議決定は立場が違うから理解するということを先に振りかざして、大臣がこの事態を語るべきではないというふうに思うんです。

正式に発表されました先ほど赤嶺議員が示されたコメントも、私、驚きました。冒頭にも「極めて遺憾であります。」があって、また中にも「しかるに、今回の閣議決定については、県や地元関係市町村と事前の十分な協議はなされておりません。」と書いてあって、このような、「沖縄県及び関係地方公共団体との「事前の協議」が確約されているにもかかわらず、それが十分になされないまま閣議決定がなされたことは、極めて遺憾であります。」と、何カ所にも抗議の姿勢のコメントを発表されているんですね。

ですから、私は、それをやはり謙虚に受けとめるべきであるということを、私の前の赤嶺議員は沖縄の出身でいらっしゃいますので、引き続いて強く申し上げたいと思います。

そこで、長官にお聞きしたいと思うんですが、知事は何で怒っていると思いますか。一番の長官と知事の今の食い違いはどこにあるんでしょう。どのように御理解されていますか。

額賀国務大臣

私は、沖縄のこの米軍再編の問題について、知事さんを初め関係市町村長さんと何回となくひざを突き合わせて意見交換をし、あるいはまた電話で話をしたりしてきた経緯があります。

今回のコメントについて、確かに沖縄で発表された知事コメントについては、県と関係市町村と十分な協議が行われたとは言えない中でこういう閣議決定がなされたことは遺憾であるという意見が出されていることは承知しております。

しかし、我々は、十分にこれからも沖縄県と意見を調整しながら具体的な建設計画をつくっていくということの姿勢については、沖縄知事も関係町村の皆さん方もよくわかってくれていると思っております。

したがって、その記者団のぶら下がりについても、我々は、政府の立場、県の立場あるいはまたそれぞれの地域の立場というものをお互いにわかりながら、安全保障あるいはまた地域の問題について、お互いにどういうふうに解決をしたらいいのかというぎりぎりの接点を探りながら今最終的な解決策を探っている段階であり、しかもなおかつ、私どもは、名護市とは一定の合意書を、お互いにサインをし、知事とも今度の再編の問題についての方向性について確認書を交わしているわけであります。その中で、お互いに、誠意を持って協議をしていく中で解決を図ろうということの共通の認識を持っているわけであります。

その中で、それぞれ、知事の立場それから名護市長の立場というのはよく承知をしております。しかし、私は、国の安全保障を預かる立場として、しっかりとやはり国全体としてやっていかなければならないこともまたきちっと言わなければならない立場でもあるわけであります。

そういう中で、今後もしっかりと協議をしていきたいし、そして、政府の基本的な考え方をお示しした中で、今後地元とよく協議をしてまいりたいというふうに思っております。

辻元委員

そうしましたら、その協議の中身にはこの代替施設の実態というものも入ってくるかと思いますので、引き続き、具体的な問題、ずっと私が取り上げております桟橋問題について、幾つか事実関係を御答弁いただきたいと思います。

前回、私は、軍港施設につながるのではないかという質問をいたしました。そこで出てきた答弁が、天願桟橋の機能というような話が出てきております。

そこで、お伺いしたいんですが、この御答弁では、天願桟橋ですと、二万トンの船が横づけできる桟橋でございますというように答えているんですけれども、この天願桟橋と同じような機能、規模と考えていいんでしょうか。

北原政府参考人

辻元先生に御答弁申し上げます。

今回の普天間代替施設におきましてつくる揚油用の桟橋につきましては、これからどういう形でということを詰めていくわけでございます。

ちなみに、天願桟橋につきましては、現在、桟橋の長さが大体二百六十メートル、それから陸岸から桟橋を結ぶ道路の長さは約四百メートルになっておりますが、ただ、これはあくまでも天願桟橋がそういうことでございまして、普天間代替施設の中で設ける桟橋がどういう形になるかはこれからの問題でございます。

辻元委員

天願桟橋で今給油を行っているということは、同じ規模の船が入ってくる可能性があると考えられます。

例えば、二万トンという船の規模を考えますと、呉の場合ですと一万トンの船なんですよ、入れるのが。横須賀の海軍施設で二万トンの艦船です。

ですから、二万トンの船が着けるというのはかなり大規模な、桟橋というのは海に突き出しているから桟橋であって、岸壁と同じ機能というように考えられるんじゃないですか。いかがですか。