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2008年2月29日 予算委員会

2008.2.29

議事録

169-衆-予算委員会-16号 平成20年02月29日

辻元委員

社民党の辻元清美です。

私も、海上自衛隊イージス艦「あたご」と清徳丸の衝突事故について、総理大臣を中心に質問をしたいと思います。

総理は、国民の目線に立った政治を行いたいと常々おっしゃっております。今回の事故に対して、福田政権は、国民の目線に立った対応、姿勢で臨んでいらっしゃるのかを中心に質問したいと思います。

私は、先週、遭難された漁船の清徳丸が所属する千葉県勝浦市の漁業組合の皆さんを初め、市長さんにもお目にかかってまいりました。そのときに、やはり率直な御意見はこうでした。日本の漁業者を守るのも自衛隊の責任だろう、そしてさらに、事実を事実として明らかにしてほしいという。私は、怒りを抑えて淡々と語っていらっしゃったことが特に心に突き刺さりました。

石破大臣、この間ずっと議論してまいりました、大臣とは。大臣が、漁師の皆さんがやめないでと言ってくださっている、だからやめないんだとおっしゃっていますけれども、私は、その言葉というのは、大臣を信頼しているから何とかしてほしいという悲痛な叫びだと思います。ただ、御自身の進退を語られるときに、そのつらい立場にいらっしゃる皆さんの声は心にしまって頑張っていただく方がいいと思います。悲しくなります。

そして、石破大臣は、この間議論を随分してきましたけれども、だんだん、石破さん、信頼して頑張ってほしいと思っている、でも何かおかしいな、毎日毎日不審な点が出てくるじゃないか。それに、石破大臣そのものが、同席していたりとか、いつ発見されたという基本情報まで、十二分前かもしれぬという情報が入っていたのに二分前と発表し続けたり、毎日不審な点が出てきているわけです。

さてそこで、きのう、私、また新しいことを海上保安庁の方から聞きましたので、事実関係をまず大臣に質問いたします。

ヘリコプターで「あたご」から航海長が防衛省に行ったということはきょうも議論がありましたけれども、実はヘリコプターは三機飛んでいたと。一機は防衛省に行った、一機はけが人を搬送した、もう一機は、横須賀から護衛艦隊の幕僚長が「あたご」に事故直後乗り込んだ。そして、「あたご」が横須賀に着岸されるまで、その中で一体何をしていたのかということが明らかになっておりません。

これは、きのう、私、海上保安庁の人にこう伺いました。海上保安庁が押収した押収物の中にその記録があって、初めて海上保安庁も知ったというわけです。

大臣は、この事実、三機目のヘリコプターが飛んで、「あたご」に乗り込んでいたという事実を御存じですか。御存じだったら、何人乗り込んだんですか。そして、どうして大臣、今まで言ってくれなかったんですか。私は、連日、本当に週に何回も大臣と、もうないんですかと聞いてきました。押収物で初めてわかった、どういうことですか。

石破国務大臣

これは、明らかにヘリは三機ということでございます。最初聞きますと、私もそれは同じことを思ったんです、一機のヘリにけがした人とそれから航海長、どっちも乗せたのか、それはおかしいじゃないかということであります。

お尋ねのポイントは、幕僚長は何のために乗ったのかということでございますが、状況把握。

乗ったのは四人でございます、彼も含めて四人というふうに報告を受けております。

状況把握と、非常に混乱している状況にありますので、上級司令部のしかるべき者が乗艦をし、指揮を補佐するということのために乗ったというふうに聞いております、それは。(辻元委員「なぜ言わなかったのか」と呼ぶ)

遠藤(利)委員長代理

手を挙げて質問してください。

石破国務大臣

なぜ言わなかったかということでございますが、それは、彼がなぜ乗ったかということにつきまして私がちゃんと把握をいたしたのが昨日か一昨日でございます。しかしながら、幕僚長が乗ったということは当初から把握をいたしておりました。これは申し上げておると思います。護衛艦隊の幕僚長がこの船に乗っておったということは、私の記憶では申し上げておったことだと思っておりますが、違いますでしょうか。

辻元委員

昨日か一昨日に知ったと今おっしゃった。しかし、申し上げていたことだと思ったともおっしゃった。私、大臣がこんな事実を昨日とか一昨日まで知らなかったという、これこそが今の防衛省の問題だと思いますよ。そして、それを知らされていなかった。

私、総理にちょっと伺いたいと思います。

実は、結局、真相を究明していくという立場にある者というのは、いろいろな事実関係、その真相を究明する真相の中身に深くコミットメントする、または関与した人が真相を究明できないという性質のものなんです。

この間わかってきたのは、石破大臣、最初からヘリコプターが飛んだとか、いろいろな、次から次に出てくる、それに関与されていたわけですよ。そうすると、不審な点だな、なぜ中身、きょうも、事務方の責任者である事務次官までもがその内容は忘れましたとかという答弁に対して、はっきり答えられていないような状況です。国民の皆さんも見て、何か隠しているん違うやろかとか、そこで何か、お互いにこうしよう、ああしようと言ったんじゃないかという不信の目は高まってきているわけです。

総理にお伺いしたいと思います。そうすると、石破さん自身の問題というよりも、不信の目を向けられていることにコミットメントしていた人は真相究明に不向きなんですよ。

ですから、ここは一つの局面ですよ、総理。本当に漁師の皆さんや被害者の皆さんのお気持ちにこたえて真相究明を進めていこうとするならば、この事案にコミットメントしなかった客観的な目で、石破さんは今や真相究明する立場から真相究明される立場に変わりつつあるという認識をお持ちになった方がいいですよ、総理。今重大な局面です。本当にこの事案に、今の防衛省の迷走、きちんと対応するというならば、私は石破さんに資質とか申し上げているんじゃないです、この事案にコミットメントし過ぎた。ここではっきりとけじめをつけて前に進めるために、客観的な立場の人に責任者をかえるというようなリーダーシップも含めて、総理の重大な決断をする時期だと思いますが、いかがですか。総理です。