辻元清美 official website

News

2009年3月18日 外務委員会

2009.3.18

議事録

171-衆-外務委員会-3号 平成21年03月18日

辻元委員

社民党の辻元清美です。

本日は、在外公館名称、位置、給与改正法及びそれに関連いたしまして質問をさせていただきます。

今回の改正でコソボ大使館をオーストリアとの兼館として開設されるということになっておりますけれども、コソボは、先ほどからも出ておりますように、長い民族間の対立や、そして紛争の歴史があり、現在も、国際的にも独立に関しても賛否が割れるというような状況の中での大使館の開設ということになります。

そこで、まず、この大使館開設に至った今回の目的及び主にこのコソボの大使館機能としてどういう役割を日本はリーダーシップを持って各国に発信してやっていくのか、それについて質問したいと思います。

福嶌政府参考人

まず、コソボの外交関係及び国家承認の関係でございますけれども、我が国は、コソボがアハティサーリ国連特使案に沿った国家運営を行う意思を明確にしており、我が国として同国の独立が長期的に地域の安定に貢献することを期待して、同国を昨年の三月十八日付で国家承認いたしました。

また、先ほどお話のありました外交関係でございますけれども、我が国は、コソボ政府と協議の上、二月二十五日に外交関係を開設しました。これは、我が国として、コソボを国家承認した後、コソボ政府の外交実施体制の整備状況や国際社会の対応などを考慮しつつ、コソボとの間で外交関係を開設するために適当な時期を検討した結果行われたものでございます。

また、今御質問のございました、コソボ大使館の設置理由及びいかなる活動機能ということでございますが、先ほど申しましたように、二月二十五日にコソボとの間で外交関係を開設したことを受けまして、今後、幅広い分野においてコソボとの関係の進展を図るべく、まずは法律上大使館を設置することが重要と考えた次第でございます。

なお、在コソボ大使館につきましては、当面在オーストリア大使館が兼轄することを予定しております。在オーストリア大使館の館員をコソボに出張させるなどして、コソボに関する情報収集、分析とともに、コソボの経済社会の開発や人材育成などのための支援を引き続き行っていく予定でございます。

辻元委員

情報収集などを中心にというような御答弁であったかと思いますけれども、支援の関係は、今後コソボに対してはどうなっていくんでしょうか。

中曽根国務大臣

我が国は、今までも、コソボに住む人々のために、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた医療とか教育の分野での支援を行ってきております。また、技術協力によります人材育成などの支援も実施をしてきたところでございます。昨年の十月には、国連における人間の安全保障基金を通じまして、UNDPなどが実施をいたしますコソボの地域開発プロジェクト、これに対しまして約三百万米ドルの支援を決定いたしました。

我が国は、今後、コソボにおける経済水準それからニーズなどを考慮しながら、コソボの経済また社会の開発や人材育成のために、二国間そして国際機関を通じた支援を行っていく考えでございます。

辻元委員

私は、大使館を設置する、在外公館の役割としては、邦人保護など重要な役割があると思うんですけれども、それ以外に、特に途上国や、それから紛争を抱えている国々、対立を抱えている国々に対しては、日本がどれだけその国に役立つ支援を実効的に行えるか。そしてさらには、もう一つの機能として、紛争の調停ということを日本は人道国家としてどれだけ果たしていけるかということも大事になってくる。その前線に大使館というものが置かれるというふうに考えているんですね。

安保委員会に以前所属しておった折も、私は、日本を人道大国であり、それから紛争などの調停国家として、世界じゅうのいろいろな問題解決に積極的に関与し解決していく外交をということを、中曽根大臣にもアフガニスタンの例などで提言したことがございました。

今、そのときにも取り上げた例だったんですが、特にコソボについては、アハティサーリ前フィンランド大統領のあっせん案に基づいてという御答弁も先ほどあったとおり、この大統領は昨年ノーベル平和賞をとられ、コソボやそしてアチェなど、非常に難しかった紛争についての解決の糸口、道筋をつけられるということが評価されております。

さて、そこで、この大統領が、まだ完全には解決していないわけですけれども、コソボの調停を行い、道筋をつけていったということに対して、どのように外務大臣は評価をされているか、お聞きしたいと思います。