つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)つじもと清美 公式 参議院議員 立憲民主党(全国比例代表)

News

2013年6月3日 決算行政監視委員会

2013.6.3

議事録

辻元委員

これは私、菅さんに助け船を出しているつもりなんですよ、本当に。これははっきりさせておいた方がいいですよ。橋下さんのことと安倍さん、ごちゃごちゃになっているんです。後でちょっとそれを申し上げます。

私、先日、外国人記者クラブでの記者会見もした後、多くの記者に、どう違うのか、同じじゃないのかというような質問を受けたわけですよ。ですから、改めてということです。

その閣議決定の内容というのは二つあるかと思いますが、一つは、また私、質問主意書を出しました。そして、今回、そこに対して、安倍内閣は河野官房長官談話を引き継ぐのかということに対して、前回私に答弁をした答弁書と同じ態度でございますという、ちょっと回りくどい答弁をいただきました。前回というのは平成十九年三月十六日の答弁書で、ここでは、「政府の基本的立場は、官房長官談話を継承している」という答弁書でございます。

ですから、もう一度確認いたします。今の安倍内閣は河野官房長官談話を継承している、これでよろしいですね。

菅国務大臣

先ほど申し上げたとおりでありまして、やはり閣議決定というのは極めて重いですよね、第一次安倍内閣の閣議決定ですから。そこが現在の内閣も全てでありますし、これについて、前の閣議決定を否定するとかそういうことは全く、見直しをするとかいったことはありません。閣議決定が私は全てだと。現在の安倍内閣においても全てであります。

辻元委員

ですから、河野官房長官談話を現内閣も引き継いでいるということでよろしいですね。

菅国務大臣

閣議決定の中には、先ほど委員から読み上げがありましたけれども、そういうこともはっきりと入っています。

辻元委員

実は、数日前の国連の委員会で、勧告を受けましたので、外務省がこれに対して政府の立場の説明をしております。私、取り寄せまして、テープ起こしをしました。

一九九五年の当時の村山総理大臣、二〇〇五年の小泉総理大臣が、それぞれ総理大臣としての談話というものを発表しておりまして、その中で、慰安婦問題を含む過去の問題について、多くの国々、とりわけアジアの諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えた、そういった歴史の事実を謙虚に受けとめ、痛切な反省、心からのおわびの気持ちを表明しているところでありますと。

村山談話と小泉談話のことは表明しているわけですけれども、河野官房長官談話を継承するということは見当たらないんですね。

外務省の政府参考人に聞きますが、この委員会での政府の説明では、河野官房長官談話を引き継ぐとはっきり表明しましたか。アジアの女性基金でこういう支援をしているとか、そういう説明ではなく、核心はここなんですよ。引き継ぐかどうかを国際的にちゃんと表明するかどうかなんですが、いかがですか。

新美政府参考人

お答え申し上げます。

国連拷問禁止委員会における日本政府に対する勧告に先立ちます政府報告の審査の際におけるやりとり、そして日本の代表の方からの説明ぶりについては、おおむね委員がおっしゃったとおりでございます。そして、日本のこの問題についての立場も今官房長官から御説明があったとおりでございますので、私からは繰り返しません。(辻元委員「河野官房長官談話の継承ということを表明したかどうかと聞いたんです」と呼ぶ)

私の今手元にあるものでは、日本政府からの説明は、おおむね、ちょっと長くなりますが申しますと、拷問禁止条約は、我が国が同条約を締結した……(辻元委員「いや、その部分だけで結構です」と呼ぶ)はい。

慰安婦問題については条約の対象外であることと、あと、今おっしゃったように、村山談話や小泉談話について言及しつつ云々、おわびの気持ちを表明していることというふうになっております。